~ The Diary of Fairy~

虫よけの選び方 イカリジンは安全?手作りは安全? 【精油の使い方】

近頃では定番となったアロマでの虫よけ!
市販されている虫よけスプレーに入っている成分の体への影響が心配で手作りする方が多いですよね。

市販品では、有効成分として従来使われてきたディートに加えて、イカリジン配合の虫よけグッズがたくさん店頭に並んでいます。
両者共、殺虫成分ではなく昆虫を追い払う忌避成分です。
現在のところ、肌に塗布する忌避剤としてはこの二者を超える成分はないそうです。

ディートは12歳未満のお子さんへの使用制限があったり、樹脂を溶かしてしまったりと、その成分の危険性に問題や不安がつきまとっていました。
そこにようやく別成分で効果があるというイカリジンが登場したのです。

そこで今日は

  1. イカリジン配合の虫よけは安全か?
  2. 天然由来成分配合の虫よけは安全か?
  3. 手作りの虫よけは安全か?

といった部分を考えてみようと思います。

イカリジン配合の虫よけは安全か?

イカリジンは、日本では2015年に医薬部外品の認可が下り、2016年に商品化が始まった成分で、発表では『お子さんでも安心して使える成分』とのことです。現在のところ副作用や悪影響はないとされています。

ディートの安全性に問題があったので、イカリジンに心配がなさそうなのは、とてもありがたいですよね。
しかし、ここで良く考えなければならないのが、忌避剤のイカリジンには副作用がないと言っている所です。
商品には、有効成分がイカリジンと書いてあります。それ以外の成分が入っていないとは書いてありませんし、当然入っています。イカリジン配合の虫よけは刺激性も危険性もないと言っている訳ではないのです。


これはイカリジン配合の虫よけミストの注意書きです。
ストッキング溶けるのかしら?PL法に関しての表示だとしても、ちょっと不安を感じますね。
こちらは成分表示です。アルコール濃度は不明ですが、使用してみると結構なアルコール臭がします。メーカーサイトにもこれ以上の表示はありません。

例えば、アルコールにしても、肌の弱い人が使えば炎症が出ますよね。呼吸器の弱い人がパウダー入りを使えば影響が出ますよね。そういうことです
そして、長時間効果があるというのは利点ですが、裏を返せば落としづらいということです。
私が使ってみた商品は、手に噴射した後、石鹸で2度洗いしても強い香料の香りが残ります。小さな子供の肌をゴシゴシ洗うってことになりそうですよ。
『ディートフリー』とか『新配合イカリジン!お子様にも安心』というのは、あくまでもディートより安全なイカリジンを使っていますという商品の説明ですね。
ついつい安全とか安心とかいう言葉を見ると完全信頼したくなりますが、市販品にはさまざまな成分が入っています。
しっかり精査して、自分の使用目的に合っているかどうかを良く考えて取り入れましょうね。

追記:8月1日 神社の神事に行ってきました。このイカリジン配合の虫よけミストを使ってみましたよ!
12:30頃塗布して19:00に帰宅するまで虫刺されなしでした。神社は自然の宝庫です。この炎天下、汗だくデロデロになった状態で境内にいても刺されなかったです。効き目はすごいと思います。

天然由来成分配合の虫よけは安全か?

ディート、イカリジン、といった化学合成成分に不安を感じたときに、第三の選択肢として『天然由来成分配合で安心』という製品に目が行くわけです!
『植物由来成分配合でお肌にやさしい』などと書かれていると、安全ならこれにしよう!と思っちゃいますよね。
よーく文字をみてください
天然成分ではなく天然由来成分ですぞ
この場合、植物が持っている成分を、工場で同じ化学式になるように化学合成して加えているのですね。由来成分だからウソは言っていませんよ。
ただし、天然成分ではなく正真正銘の化学合成成分です
この表記方法は、他の製品にもありますよ。アロマ配合洗剤とかね……精油配合洗剤ではないんです!
アロマというのはフランス語で「芳香」という意味です。精油は入っていないけれど香りがよい洗剤ってことで、これもウソついてはいないです。

これぞ消費者の思い込みマジックです。目から入った情報をイメージで変換して理解すると、何となく安全?安心?という気持ちになるのですね。

『植物から抽出した成分だから安全』『工場で作った成分だから危険』ということではないんです。ただ、文字の雰囲気で勘違いしてしまうトリックまがいのうたい文句も氾濫しているので、その商品の本質を見極めて使うことが大切だと思います。

本来、有効成分としてたっぷりの植物成分や精油を使っている場合はとても高価です。化学合成成分より天然成分の入ったものの方が良いと思って選ぶのであれば、こんな点も参考にしながら本物を選びましょうね。

手作りの虫よけは安全か?

不安を抱えて、最後に行き着くのは手作りです。
『天然成分で手作りすれば安全』ってみんなが言うから私もやってみよう!となる人も多いことでしょう。
残念ながら、これもちょっと待ったです。
天然成分 = 安全・安心 は大きな間違いです。
精油は植物から抽出した天然成分です。でも、使い方によってはとても危険なものなのです。
間違って飲んでしまった時、精油ビン1本分が大人の致死量というものもありますよ

例えば、虫よけスプレーを手作りするとして、その中に入れるのは昆虫忌避効果のある成分を含んだ精油です。代表的なのはユーカリレモンですが、この精油は皮膚刺激と皮膚感作の可能性があります。十分な希釈をして使わなければなりません。
それから、精油(油成分)と水を混ぜるためにはアルコールを使います。これも濃度が高いと皮膚刺激がありますよね。
じゃあアルコールを使わない!って訳にもいかないのですよ。油と水が入った水溶液をいくら振ろうが、混ざっている訳ではないので、小さな粒の精油原液が肌に塗られることになります。
肌が弱いからアルコールを使わないという選択をすると、余計に肌刺激になるってことです。
また、精油の種類によっては、年齢、疾患、妊娠など状況によって禁忌もあります。

このように天然成分だから安心ということではないのです。
ただし、使用方法や精油の特質などをきちんと学んで使うことで、安全性はグッと上がります。
何より、体の状態に合わせて精油を変えるなどのアレンジは自由なので、ご自分に合ったアイテムを作ることが出来ることは、安全の第一歩ですよね。

私は血糖値が高いからお饅頭は食べない!とか、血圧が高いから塩分は控える!とかと同じように健康管理をしながら使うということです。

手作りだから安全ということではなく、安全に注意して作るから安心ということなのですね。

すべて勉強してから実践するっていうのが面倒くさい人もいるかな?
そんな場合は是非お近くのアロマテラピーのお店に足を運んで、本物のアロマの専門家に教わりましょう!
ネットで検索する場合は、その記事を誰が書いているのかを精査しましょうね。
私もこうやって書いている身でナンなのですが、ネット上には怪しい記事も氾濫しています。
『それ入れちゃう?蜂が寄ってきますけど?』ってなレシピもたくさんありますよ

きちんとした知識を持って使いましょうね

まとめ

虫に刺されることはストレスですし、ましてや小さなお子さんの場合は体調不良にも繋がる重大事です。これを防ぐためには何らかの対処が必要なので、虫よけグッズは必需品となっています。
虫を寄せ付けない成分というのは、結局は生き物に害がある成分ですよね。化学合成成分であろうが天然成分であろが、そこは変わりません。
その成分が人間に与える恩恵と弊害を天秤にかけて、より安全と思われる手段を見つけていくということになります。

お手軽さを選ぶのか?より安全と思える方法を選ぶのか?
何より、情報を鵜呑みにせずに正しい知識で見極めていくことが大切だと思います。

是非上手に取り入れて快適な夏をお過ごしくださいね

おわり

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