~ The Diary of Fairy~

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  • icon-refresh 2023.05.10

ティーツリーの鉢植え 水切れに厳重注意! 【寒冷地のハーブ栽培】

ティーツリー(Melaleuca alternifoliaは、オーストラリアに自生する常緑の高木です。
少し寒さに弱いため、霜が降りるような地方では鉢植えで育てた方が無難ですね。
岡谷は極寒地なので、私には選択の余地もなく鉢植えです。

小さな細長い葉っぱが密生してフッサフサな姿!癒される~~
…がしかし!この葉っぱが厄介なのですわ。

ティーツリーの育て方を調べると、乾燥に強いとか土がしっかり乾いたら水をやるとか書いてあります。
これを鵜呑みにして育てられるのか?というとチョー危険!!
ティーツリーの水管理は結構シビアです。鉢植えでの栽培に失敗した人の多くは、この水管理が原因ですよ。

さて、私のティーツリーですが‥
4月中旬から庭に移動して、大好きなお日様の光を浴びながら元気に育っていました。

8月初旬!事件です!!ティーツリーが枯れた!!!…ではなくて
水切れしてしまった

今日は、その時の様子と原因など、ティーツリーを育てるときに注意したいことをお話しします。

水切れしたティーツリー

葉っぱが縮れています。
部分的ではなく、木全体がこんな様子になってしまいました。冒頭の写真が全体の姿です。
この真夏の暑さの中、前日が定休日で、様子を見に来なかったのです。
あわてて植木鉢にたっぷり水をあげて、木全体にもジャンジャン水を掛けましたが…
4日後です。更に葉っぱが白くなってきました。完全にこの葉っぱ達はダメになってしまいましたね。
枯れた葉っぱがはっきりしてきたら、生きている葉っぱがあることも判明!少し希望が持てました。
1週間が経ちました。枝から続々と新しい芽が出始めました。
生き残っていた枝先もあったようで、黄緑色の葉っぱが育ち始めましたね。
その後は、少しずつ葉っぱを増やしながら頑張って成長を続けています。

ティーツリーは乾燥に強いのではなかったのか?

何でこんなことになっちゃうの?という話なのですが…
そもそも植物は地面に生えていますよね。その状態では、木も大きく成長して保水力も高いです。
そういった場合は、地表にヒビが入るような乾燥状態でもへっちゃらなんですって!
なので、地植えにしている成長した木の場合は少しくらい乾燥しても大丈夫なのです
一方、鉢植えの場合は、木の成長も制限されて大木にはなり得ないし、鉢の中の水分は限られているので、そこまで乾燥したらアウトです。
ティーツリーは水はけの良い土を好みます。ジメジメしていると、成長が鈍くなったり、根っこが腐ったりします。
それなのに、水分を好む植物でもある!
なになに?解りづらいですよね。まとめると、
根っこの回りがジメジメしているのはイヤだけどお水はたっぷり欲しい!
って訳です!
ティーツリーを鉢植えで育てる場合は、水はけの良い培養土を用意して、欲しがるお水はたっぷりと与えなければなりません。
このお水が足りないと、葉っぱが一挙に萎れます。萎れた葉っぱは復活することはありません!
例えば、観葉植物など多くの植物は、『あれ?葉っぱが萎れて来たぞ』と慌てて水をあげると復活することが多いですよね。ティーツリーにはその段階がないのです。
これが、ティーツリーの難しさです。ゆえに失敗する人が多いのですわ。

葉っぱは萎れても木は生きている

実は、この木は4年程前にも水切れで瀕死の状態になったことがあります。今回より重症でした。
当時は背丈が80cm程度でしたが、生きている葉っぱが全くない状態で、1週間…2週間…といくら待っても新しい芽は出てきませんでした。
1ヶ月待ちましたが、『これはもう無理だな』という判断をして、処分することにしたのです。
ちょっと忙しい時期と重なってしまったのですが、枯れ木をそのまま置いておく訳にもいかないので、とりあえず幹の上半分を切り取って、テラスの端っこに置いておきました。
手が空いた時に片づけようとか考えてね。
そしたら!1週間もしないうちに、ガンガン新しい芽が出てきたのよ!!まぁびっくり。
要は『切り戻し』をしたことになった訳ですわ。意図せず(^^;
『切り戻し』というのは、元気がなくなった植物の枝や幹を切ることで、再び元気を取り戻させるために行う技法です。
捨てられる寸前に偶然にも命を繋いでくれたって訳です。

ティーツリーを鉢植えで育てるときのコツ

ティーツリーを育てる場合、地植えに勝るものはないのですが、気候の問題もありますし、本来7~8mに育つ木なので場所の問題もありますよね。そういったことで鉢植えで育てることも多いと思います。
そのときのちょっとしたコツをまとめておきますね。

水はけの良い培養土に植え付ける。
霜が降りるような地域では、冬季は室内で育てる方がよい。寒冷地で屋外での越冬は無理。
春~秋は屋外の日当たりが良い場所で育てる。
根っこが蒸れる程、毎日ビシャビシャと水をあげてはいけない。
『土の表面が乾く位』になったらたっぷりの水をあげる。受け皿に出て来た水はその都度捨てる。
万が一葉っぱが萎れてしまったら、慌てて枝を切り落とさずに、たっぷりの水をあげて様子を見る。
落葉してからも新芽が出てこない場合は枝の切り戻し(切り落とし)をして様子を見る。

因みに、私は水が必要かどうかは、土を触って判断することにしましたよ。見ただけでは正確に分からなくてね
手が掛かりますが、あんな思いをするよりはず~~っとマシです(-“-)

まとめ

ティーツリーの栽培は…少し難易度が高いかもしれません。
枯れてしまうことは少ないですが、葉っぱがダメになった姿を見るのはやはりつらいですよね。


これは、4年前にダメになったと思い込んで切ってしまった跡です。
手前の幹2本はちょっと分かりづらいですが、写真下部で切られています。奥の木ははっきり見えますね。
ティーツリーの枝は、しなやかに横へと広がる性質です。縦に伸びるはずの太い幹を止めてしまったことで、
無造作に横へ広がるようになっちゃいました。仕方ないので支柱を立てて縛っています。

そして、今回の水切れ事件から半年経ちました。


ようやくこんな姿まで戻りましたよ。まだまだ葉っぱは少ないけれど頑張っています。背丈は150cmくらいです。
何はともあれ、復活の兆しが見えてよかったです。

こんなことにならないように大切に育てましょうね

おわり

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