石に魅了されてきた歴史
古来より人間はさまざまな形で鉱物を用いてきました。
特に希少価値の高い美しい石は時の権力者の下へと集まったのです。
エジプトでは古代文明が始まる以前、BC4000年頃の遺跡から目にラピスラズリをはめ込んだ像が出土しています。
盗掘を免れたことで有名なツタンカーメンの墓からも、ラピスラズリやターコイズを使った副葬品が数多く見つかっています。
世界各地の遺跡から、さまざまな石を使った装飾品が見つかっていることからも、いかに大切にされてきたかが窺えますね。
また、お守りや守護石としての逸話も事欠きません。
アレキサンダー大王はクリソプレーズが武運を与えてくれる守護石だとして常に身に着けていたそうです。この石をなくしてしまったことで命を落としたという言い伝えがあるほどです。
ナポレオンは、ダイヤモンドが無敵の力を与えてくれる守護石だとして大切にしていたそうです。
十字軍の兵士は十字模様を持つキャストライトを聖書の代わりに身に着けていたのだとか。
日本でもその歴史は古く、糸魚川の翡翠採掘はBC3000年頃には行われていたそうです。水晶や瑪瑙などと共に大切に扱われてきました。
人間が美しい石に魅了され、願いを込め、大切にしてきたことは世界中の歴史が物語っていますね(^^)v
そうそう!文頭の写真はサンクトペテルブルクの聖イサアク大聖堂です。緑色の柱はマラカイト、青い柱はラピスラズリですって!すごいですねぇ(^^♪