ローズマリーは品種によって樹形やお花の色などが違いますが、耐寒性にも差があります。
中でも耐寒性が強いのがローズマリー アープ(Rosmarium officinalis “Arp”)です。
極寒地の岡谷では、この-15℃程度まで大丈夫と言われているアープも地植えで育てることはできません。
地植えしては枯れ…を何回か繰り返し、結局鉢植えで育てることにしました。
地植えの株から枝を採り、挿し木で育てたのが今回植え替えをするローズマリーです。
挿し木で発根させて、現在の鉢に植えてから1年5カ月が経過しました。
昨年3月の姿です。発根後この鉢に植えて2ヵ月経過しています。背丈は15cm程度で、挿し芽の時から2倍位なっています。
今年4月の姿です。背丈は5cm位しか伸びていませんが、幹がだいぶ太くなりました。そして枝数も増えました。
残念ながら1本は枯れてしまったので1鉢少ないです。
そして、この中の1鉢が花芽をつけて開花しましたよ!
こんな小さな木でもお花を咲かせるのですね。
お花を咲かせるということは、株が充実してきたということなので、もう一回り大きな鉢に植え替えることにしましょう!
ということで、今日はちびっこローズマリーの植え替えの様子をご紹介します。
準備
大きすぎる鉢に植えると、根っこの量に対して土が多すぎるということになります。その結果鉢の中がいつもジメジメしていて根腐れの原因にもなるので注意しましょう。
ローズマリーは、砂や砂利が混ざった水はけの良いアルカリ土壌を好みます。そして、肥料分はあまり必要ありません。
今回は、
お花や野菜の培養土(元肥入り)5:砂3:軽石2
で用意しました。そして土をアルカリに傾かせるために、全量の5%程度の苦土石灰を混ぜ込みます。
土が黒く見えるのは、濡れてしまっているからです土の袋の切り口を開けたまま気づかず、前日に雨が降っちゃったんです(-_-;)
作業手順
苗状態から1年経過しただけですが、根っこはしっかりと回っていますね。
通常このときに腐った根っこの処理もしますが、この木はまだ小さいのであまり根っこをいじらない方がいいですね。
古い根っこの手入れをしていると、どうしても生きている根っこも傷ついてしまいます。根っこが減ると、吸収できる栄養や水分も減って、養える枝や葉っぱも減るのです。その結果枝ごと枯れるなんてことが起こりますよ
その上に培養土を入れていきます。最初は鉢の5分目辺りまで入れておくと作業しやすいと思います。
お水をたっぷりあげましょうね。
まとめ
今回は苗から少し成長した状態の小さな木だったので、とても簡単に植え替えができました。
とはいえ、思いのほか根っこが充実していてびっくりしました。
木を大きく育てたい場合、鉢を大きくすることは必要不可欠です。
根っこが増えれば、その分栄養や水分を取り込むことができるので、多くの枝や葉っぱを育てることができるのですね。
ただし、先ほども書きましたが、鉢が大きすぎると余分な水分がいつまでも滞留することになり、根腐れの原因になってしまいます。ここは注意が必要ですね。
それから、植え替え前の培養土と今回の培養土が違うことに気付いたでしょうか?
これは私の感覚的な判断なのですが、夏場に室外で管理していると、小さな鉢は日中の日差しでカラッカラに乾いてしまいます。
そんな状態を回避するために、植え替え前の鉢には保湿力のある赤玉土を混ぜてありました。
但し、この場合は冬の水管理は慎重にしなければなりません。何しろ保湿する培養土なので水の与えすぎに注意です!
今回は鉢が大きくなったので、本来ローズマリーが好む『石や砂利が混ざった荒地のような土』に植えました。
鉢の大きさや置く場所によって考慮するべき点ですね。
しばらく様子を見て、植え替えで受けたストレスが癒えて再度成長を始めたら、少し摘芯をしようと考えています。
ちびっこなので、切るとかわいそうな気がしますが、この段階で枝数を増やした方が、将来的には立派な姿になりますからね。
これからどんどん暖かくなります!ローズマリーもどんどん大きくなるといいな~~
おわり