~ The Diary of Fairy~

  • ハーブ
  • icon-refresh 2023.05.10

セージの葉っぱは生で食べられるのか? 【ハーブの使い方】

セージといえば、最もポピュラーなハーブの1つですよね。
お料理に使ったり、ハーブティーに入れたり、ポプリも作れるし! 何にでも使えそう♡
庭のセージ…モッサモサ茂っているから、サラダにでもして食べようか……

ちょ~~っと待ったぁーーー
危険!危険!

ハーブだから、どーやって使ってもOK! ではありませんぞよ(‘◇’)ゞ

順を追って考えてみましょう。

そのセージは本当にハーブか?

園芸店へ行くと、「○○○セージ」という名前の植物が何種類も並んでいます。
「どれでも好きなのを選べばいいんだよね?」
答えはNoです!
まず、私たちがハーブとして利用するセージは主に下記の3種類です。

コモンセージ     (学名 : Salvia officinalis
クラリセージ     (学名 : Salvia sclarea
スパニッシュセージ  (学名 : Salvia lavandulifolia

薬草として利用されている多くはコモンセージです。officinalisは「薬用の~」という意味で、Salvia officinalis-○○○といった学名の変種もたくさんあります。それらも含めてハーブとして利用されます。
クラリセージは食用可といった位置付けでしょうか…ハーブティーにすることもできますが、クラリセージの持つ大切な成分は別の方法で取り入れた方がいいです(^_^;)このお話は別の機会にします!
スパニッシュセージは精油成分を外用として利用するため、今回テーマの「食べられるか?」に引っかかってきますな…

icon-arrow-up これ観賞用 icon-arrow-up
では、他のセージは何なの?ってことですが、
見て楽しむ観賞用の植物なのですね。  
お店によっては、「セージ」としか書いてなかったり、混ざっちゃっていたり…
さて、どうやって選べばいいのか? それは!
学名が書いてあるものを購入する。
これに尽きます
まずは、ハーブとして使えるセージを選びましょう(^^;

セージを使う目的は?

コモンセージは、抗炎症、抗菌、抗ウィルス、発汗抑制、母乳分泌抑制などの作用で知られています。
口内炎や歯肉炎、のどの痛みの時にマウスウォッシュとして使ったり、更年期障害のホットフラッシュや多汗などの時にはハーブティーを飲んだりします。
この他にも最近の研究で、含有成分のロスマリン酸(ポリフェノールの1つ)には抗アレルギー作用や、糖代謝抑制作用が確認されています。
益々利用の幅が広がっていますね(^^♪
そうそう!ソーセージという名前は、このセージから来ているんですって!肉の臭い消しに使われますものね

どうやって使う?

ここからが重要  icon-exclamation-triangle

ハーブには様々な成分が含まれており、目的により使い方が変わります。
まずは、どのハーブでも

○生のまま使う
○乾燥させて使う

この2通りのどちらかですよね。
そしてその成分をどういう方法で取り入れるか?大きく分けると以下の通りです。

○ハーブそのものを食べる
含有成分すべてをそのまま取り入れる
○液体に成分を抽出して用いる
水溶性成分 →→ 水(お湯)で抽出!‥‥フラボノイド、タンニン、ビタミンCなど
脂溶性成分 →→ 油脂で抽出!‥‥‥‥‥精油、ビタミンA、油脂など
両方の成分 →→ アルコールで抽出!‥‥水溶性成分、脂溶性成分どちらも抽出できる

根本的にここを間違えると効果は得られないってことですな!
そして、有効成分よりもっと気をつけなければならないのが有害成分です。

コモンセージで注意しなければならないのは精油成分です。
コモンセージには精油成分であるケトン類に属するカンファーツヨンが含まれています。去痰、鎮痛、鎮静、抗ウィルス、血行促進などに有効な成分で、体への外用やお掃除アイテムとしては非常に優秀です。一方で中枢神経損傷、痙攣、流産など重篤な症状を引き起こす可能性もあるのです。そして、体内では代謝排泄に時間が掛かり蓄積されるという特徴があります。

ということで、まずは水溶性成分を抽出した ハーブティーを利用するときには、あまり心配しなくても大丈夫
更にドライハーブは乾燥する過程で多くの精油成分を失っているので、そんなに神経質にならなくても大丈夫
また、精油成分は加熱すると蒸散する性質があります。煮たり焼いたりする場合は精油が減少するということですね。
あまり…とか、そんなに…とか書きましたが、実際は精油も水の中に若干量が抽出されます!ドライハーブの中にも入っています!これも忘れてはいけません 。

問題は、生の葉っぱを食べること! そして、ドレッシングなどを作るのに油脂に生のセージを漬け込んで利用すること! 精油成分がそのまま体内に入ります

怖い話をしましたが(^_^;)……実際には、生の葉っぱを数㎏食べると幻覚や痙攣など神経症状が出るのだそうです

結論!

生の葉っぱをモリモリ食べるのはやめよう!
逆に、少々食べたからといって天地がひっくり返る程大騒ぎしなくても大丈夫
……そもそも、葉っぱそのものをバリバリ食べても美味しいものじゃあないよね

しかし!!有害性があることは間違いないので、気をつけて使いましょう。

というか…サラダに入れて食べるのはやめた方がいいですな

通経作用があるハーブなので妊婦さんは使っちゃダメですよ

最後に
コモンセージは用法、用量を守れば非常に優秀なハーブです。是非上手に取り入れてくださいね

おわり

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