精油名 | マージョラム |
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学名 | Origanum majorana |
科名 | シソ科 |
利用部位 | 花房つき茎の先端 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主産国 | エジプト |
禁忌 | 妊娠中は使用を避けた方がよい。多量の継続使用は中枢神経の鈍化を招くことがある。 |
香りの特徴 | スパイシーで甘みを含んだ香辛料のような香り |
主な成分 | モノテルペンアルコール類:テルピネンー4-オール(24.7%)、シスツヤノール(17%)、αテルピネオール(4.7%) モノテルペン炭化水素類:ɤテルピネン(11.2%)、αテルピネン(7%)、サビネン(7%) |
Elève 価格(税込) | 5ml 2,640円 / 10ml 5,280円 |
*主産地および主成分は時期により変わることがあります。
主成分特性
テルピネン-4-オール ―副交感神経強壮、鎮痛、鎮静、抗炎症、免疫系抗炎症、抗菌、抗真菌、抗ウィルス、皮膚透過促進
ツヤノール ―抗菌、抗真菌、抗ウィルス、抗炎症、肝臓強壮
ɤテルピネン ―うっ滞除去、静脈強壮
αテルピネン ―うっ滞除去、静脈強壮
αテルピネオール ―鎮静、抗炎症、抗菌、抗真菌、抗ウィルス、収れん、去痰、免疫調節、抗アレルギー
体に ~For physical Health~
肩こり、筋肉痛、痙攣、腰痛、関節痛、神経痛、リウマチの痛み、腱鞘炎、神経性胃炎、むくみ、冷え、便秘、月経不順、月経痛、高血圧、動悸
自律神経の乱れを整えて、体温、血圧、血流など、体の本来の働きを取り戻す働きと、炎症を緩和する働きから、筋肉や腱に関する不調を改善するのによい。
また、ストレスなど精神的な不調からくる胃炎や高血圧、動悸、便秘などのときは、体と心の双方から回復を助けてくれる。
心に ~For mental Health~
精神疲労、不眠、不安、パニック、興奮、過緊張、恐怖、自律神経失調
自律神経を調整して、副交感神経を優位にする働きがあるため、神経や脳の緊張を緩めてリラックスする効果が得られる。
原因のわからない不安、恐怖などが、心の中で絡みついていっぱいになっているとき、落ち着きを取り戻す手助けをする。
その他 ~Another effect~
にきび、脂性肌、ストレス肌
ストレスで弱ったお肌や皮脂の過分泌でトラブルを起こしたお肌のケアに向いている。
- マージョラムには主要成分ではありませんが、この精油の鎮静効果を強化する成分が入っています。βカリオフィレン(セスキテルペン炭化水素類)と酢酸リナリル(エステル類)です。両方とも2%程度ですが、気持ちを落ち着けたり、リラックスに向いている精油に多く含まれる成分です。
- マージョラムは体と心を温めてくれる精油です。不調とまでは言えない体の冷えや肩こりなどにももちろん効果がありますが、特に、神経や脳の過緊張が続くことで起こる不調の時に力を発揮します。
何か心配事があって眠れないとき、最近の不眠状態に不安を抱えて更に眠れなくなってしまったとき、ティッシュペーパーに2摘ほど垂らして枕元に置いてみましょう。
ゆっくりと呼吸している間にスーッと眠りに落ちることができるかもしれません。
パニック発作や予期不安のとき、精油ビンの蓋を開けて深呼吸するように香りを吸い込みましょう。いつもより早く落ちつくかもしれません。
マージョラムはそんな精油です。 - 双極性障害(躁うつ病)で苦労なさっている方が教えてくださいました。
『マージョラムの香りは大好きなのに、涙がポロポロ出るような時には全然いい香りがしないのよ。』と…
たぶん、うつ状態の時にはマージョラムの力が発揮されないのでしょうね。
マージョラムは、元気をくれる香りというよりは、安堵感、落ち着き、やさしさをくれる香りなんですね。