精油名 | ネロリ |
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学名 | Citrus aurantium |
科名 | ミカン科 |
利用部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主産国 | モロッコ |
禁忌 | 特になし |
香りの特徴 | 優美な甘さと苦みを含んだ香り |
主な成分 | モノテルペンアルコール類:リナロール(36%)、ゲラニオール(2.4%)、αテルピネオール(2.4%) モノテルペン炭化水素類:βピネン(14%)、リモネン(12.5%)、トランスオシメン(7.3%)、ミルセン(2%) セスキテルペンアルコール類:ネロリドール(3.8%)、ファネソール(2.4%) エステル類:酢酸ゲラニル(3%)、酢酸リナリル(2.7%) |
Elève 価格(税込) | 2ml 15,400円 |
*主産地および主成分は時期により変わることがあります。
主成分特性
リナロール ―鎮痛、鎮静、抗不安、血圧降下、抗菌、抗真菌、抗ウィルス
βピネン ―うっ滞除去、免疫向上、抗炎症、抗菌、抗ウィルス
リモネン ―血流増加、肝臓強壮、腎臓機能促進、腸蠕動活性、鎮静、覚醒、抗ガン、新陳代謝促進、Ach-E活性抑制、脂肪溶解、育毛
トランスオシメン ―うっ滞除去、抗菌、抗ウィルス、抗炎症
ネロリドール ―エストロゲン様作用
酢酸ゲラニル ―鎮痙、鎮痛、鎮静、抗炎症
体に ~For physical Health~
ストレス性の・・頭痛、胃炎、腸炎、下痢、消化不良、食欲不振
更年期障害、月経前症候群
ストレスからくる心の不調が原因で起こる消化器官のトラブルがあるとき、気持ちを休めてリラックスすることで正常な働きを取り戻してくれる。
過緊張からくる血管の収縮によって起こる頭痛のとき、血管を広げて血圧を下げ、心の安らぎと一緒に痛みを緩和してくれる。
エストロゲン様作用があるため、ホルモンバランスの乱れによって起こる更年期障害や月経前症候群の不定愁訴緩和に役立つ。
心に ~For mental Health~
イライラ、興奮、激情、動悸、抑うつ、不安、心配、パニック、自律神経失調、神経衰弱、ショック、喪失感、孤独感、無気力、不眠
鎮静と強壮の両方の作用を持つため、精神のバランスをとって平常な感情を取り戻すような働きをする。
鎮静作用と抗不安作用があるので、脈拍が早くなっているような不調に見舞われたときや、不安やショックで心が潰れそうなときなどに用いるとよい。
その他 ~Another effect~
老化肌、乾燥肌、敏感肌、妊娠線予防、しみ、そばかす
お肌を引き締めたり、皮膚細胞の代謝促進を促す作用があるため、傷んだお肌のケアにはもちろん、将来の美しい肌を目指すケアに使われている。
- ネロリはとても香りが強い精油です。高濃度で使うと気持ち悪くなる場合があるので注意しましょう。
とはいうもののものすごく高価な精油なので、こぼさない様に注意しましょう!の方が先かもしれませんね(._.) - ネロリはビターオレンジのお花から抽出した精油です。このお花…ハーブティーの中に入っているのはオレンジフラワーって呼ぶんですよ!同じお花なのにね(-“-)
これには貴族が関わる昔話があるのです。
「植物の香り」は古代文明の時代から利用されてきましたが、「香水」として使われたのは10世紀頃からです。そして16世紀頃からイタリアやフランスで盛んに作られるようになりました。香水の原料は植物や動物の香り成分ですね。
17世紀頃になると貴族を中心によく使われるようになります。その目的は…体臭を隠す!です。そしてもう一つが皮革の動物臭を消す!です。
ネロリの話に戻りますが、この時代にイタリアのネロラ公国の后妃がこのビターオレンジの花の香りが大好きで、皮革製品だけでなく身の回りのいろいろな物にこの香りを利用していたそうです。
それで、このオレンジフラワーの香り成分を、ネロラ・・→ネロリと呼ぶようになったんですって(‘ω’)ノ - ビターオレンジは更にややこしいですよ!
お花から抽出した精油はネロリですね。葉っぱから抽出した精油はプチグレンです。そして果実から抽出した精油はビターオレンジです。
抽出部位によって名前が変わるんですね。同じ木なのにね。…あぁ、3つの精油名が同じじゃあ区別できないか