パッションフラワー(Passiflora incarnata)はトケイソウの一種で、薬草として親しまれています。
私はお花を咲かせたい場所がコンクリートなので、鉢植えにして育てています。かれこれ8年目になりましたね(^^)/
今日はそのパッションフラワーから初めて種が採れたというお話です。
パッションフラワーの生育環境
パッションフラワー(パッシフローラ・インカルナタ)はトケイソウの中では寒さに最も強いと言われており、耐寒温度は-15℃程度です。
ちなみに同様の耐寒性があるのは、パッシフローラ・カエルレアです。こちらは園芸種なので食用にはなりませんが💦
暑さには大変強く、真夏の直射日光もへっちゃらです。
鉢植えを酷暑下で育てる場合は、少なくとも朝から夕方までの間に水切れを起こさないサイズの植木鉢に植えておく必要がありますよ。
気温が高い時間に水をあげると根っこが茹だっちゃうからね。そもそも何回も水をあげなきゃならないのはめんどくさいし(^^;
そして、冬は室内で管理することになります。鉢植えは耐寒性が下がるので、そのまま庭に放置すると枯れててしまいます。
私の育てている環境
私が住んでいる岡谷市は最低気温が-15℃を下回る日もある極寒地です。
この岡谷でも北風がピューピュー当たらないなど条件を整えれば、地植えでも育てることができますよ。
私は、お花を咲かせたい場所がコンクリートなので、やむなく鉢植えで育てているのです。
鉢植えを置いている場所は、建物の西側で道路脇のコンクリート上という過酷な場所です。西窓からの日差しを避けるための緑のカーテンとして育てているという訳
…実は鉢植えがゆえにあまり成長しないので物足りない状態なんですけどね(ーー;)
まぁ、窓越しにお花を見ることができるので良しとしています。
種ができた!
だから何?と思うかもしれませんが💦8年目にして初めて種が収穫できたので驚いているんです(^^;
お花が咲き終わるとそこに実をつけます。成長すると長さが5~6cm位になるでしょうか…。その実が熟すと中から種を収穫できるという訳ですが、過去には一度も収穫できたことはありません。
今年、7月上旬に成長を始めた実があったのですが、8月上旬に落っこちてしまいました。
道路に転がしておく訳にもいかないので拾ってはみたものの…捨てる気にもならなかった私は、ハーブガーデンの淵に乗っけておいたのです。いわゆる放置だな
11月になってガーデンの片づけをしていた時に『なにこれ?あっ!もしかしてあの時の実?』とヘンな物体を拾ったのです。
これですね。
拾ったときは破れていなくて丸いままでしたよなにしろ捨てる気満々だったので、歩きながらバリっと破いたのですわ。
そしたら!中から種が!!
危うくウッドデッキにばら撒いちゃうところでした
数えたら25個ありました。
以前に購入した種は、半分くらいが皮が剥がれていたり茶色かったりで『こんなものか?』と思ったものです…
それに比べるとしっかりと膨らんでツヤツヤしています!良い種が収穫できましたね
そこで、冬越しのために切り取って処分した枝に生っていた実を割ってみました。
あれ?いつもと雰囲気が違うぞ💦プルプルした果肉がしっかりできていて、中に黒っぽいのが透けて見えるよ!
ということで果肉を剝いでみたら、種が出てきましたよ!
でも…
左は完熟して枝から落ちた実のもの、右が枝からむしった今回のもの。茶色いなぁ(-“-)
発芽するまで育っているのか?あっ!もしかして置いておくと黒くなる?
…わかりません💦💦
後日談)この茶色い種はずーーっと待っても茶色いままでした。種まきしなかったので発芽するかは不明です(-“-)
8年目にして初めて種の収穫ができたのはなぜ?
私が育て始めたのは8年前です。パッシフローラ・インカルナタはあまり流通していない品種で、ネットで探してもなかなか苗を見つけることはできません。そこで種を購入して育て始めましたよ。
2~3年は若い木と言ってもいいですよね。この段階では種が収穫できないのも納得かもしれませんが、その後はなぜ種ができなかったのか?
これは、木に問題があった訳ではなく私の育て方に原因があったのだと思いますよ。
そもそも私は緑のカーテンとしてお花を楽しむために育てています。お花が咲き終わった花殻をそのままにしておくと実が成長し始めます。これを放置すると、そっちに栄養が集中してしまうので、枝の伸びが悪くなったりお花が少なくなったりしちゃうんです。
パッションフラワーのお花は1日花なので、毎朝パトロールしては花殻を摘み取るのが日課なんですわ。
秋になると枝もなかなか伸びなくなり、そろそろ花期の終わりが近づいてきます。そうすると見た目が寂しくなるので、花柄を摘まずに残しておいて実を生らせるというのが毎年のサイクルですね。
今年は、見落としたのか💦早い時期に実が生りました。『1個くらいいいかな…』とそのままにしたのが、あの枯れ枯れの実です。
先ほどの項で実が落ちちゃったと書きましたが、実は熟して落ちたのでしょう。種が成熟しているのだからそういうことですよね。
そうとは知らずに庭に放置したけどね…
そして枝からもいだ青い実を割ってみても、やっぱり黒い種は出てこなかったですね。
ということで、なぜ今年初めて種の収穫ができたのか?の答えは、
昨年までは種が成熟できる時期に実を育てていなかったということでしょうね。
毎年実は生らしていましたが、秋のことなので種が成熟する前に冬が来ちゃうといった感じだった訳です。
まとめ
私は種を収穫したいと思ったことがなかったので、深く考えたことがありませんでした。
というか熱帯の植物なので寒冷地じゃ種は採れないだろ!と決めつけていましたね(._.)
たまたま生った実を捨てずに置いておいて、たまたま中を見たら種があった!という偶然起きた事件のような話ですな
よーし!来年からはどんどん種を収穫するぞーとはならないのですわ…
なぜって、パッションフラワーを種から育てるのはとても難しいからです。
発芽条件は20℃以上です。この温度をキープして25~30日で発芽するのです。最低気温が20℃以上で30日間…寒冷地じゃここからつまづきますよね💦
真夏に何とか発芽してももう秋です。発芽したばかりなので培養土に植え替えるのも難しいし、温度をかけて枯れないように見守るって感じになりますよ。
私がやったときは、10個の種をまいて発芽したのが2個でした。そして小さな芽の段階で1本がダメになってしまい、最終的に育ったのは1本だけでしたよ。
パッションフラワーはありがたいことに挿し木でどんどん増やすことができます。地面にズボっと刺しておけば根付くくらいです(^^)/
ということで、種の需要は…?あまりないですね
種から育ててみたい!という努力家さんは是非頑張ってください。
私は……今の所いいや
おわり