精油名 | ティートゥリー |
---|---|
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
利用部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主産国 | オーストラリア |
禁忌 | 特になし |
香りの特徴 | 甘さを含んだシャープな香り |
主な成分 | モノテルペン炭化水素類:ɤ-テルピネン(19.3%)、α-テルピネン(9.2)、テルピノレン(3.7%)、パラシメン(2.6%)、α-ピネン(2.1%) モノテルペンアルコール類:テルピネン-4-ol(38.5%)、α-テルピネオール(3.7%) 酸化物類:1.8シネオール(3%) |
Elève 価格(税込) | 5ml 1,650円 / 10ml 3,080円 |
*主産地および主成分は時期により変わることがあります。
主成分特性
テルピネン-4-ol ―鎮痛、鎮静、副交感神経強壮、抗炎症、抗菌、抗真菌、抗ウィルス、白血球分化促進、皮膚透過促進
ɤ-テルピネン ―うっ滞除去、静脈強壮
α-テルピネン ―うっ滞除去、静脈強壮
α-テルピネオール ―鎮静、抗炎症、抗菌、抗真菌、抗ウィルス、収れん、去痰、免疫調整、抗アレルギー
体に ~For physical Health~
風邪、気管支炎、咽頭炎、膀胱炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、むくみ、
免疫力を高める作用と炎症を抑える作用があるため、風邪やインフルエンザなど感染症の予防や呼吸器の炎症緩和に効果がある。
花粉症やアレルギー性鼻炎の鼻や喉の炎症を抑えるのにも使われる。
静脈を強壮してうっ滞を改善するので、手足のむくみや冷えの改善に役立つ。
心に ~For mental Health~
落ち込み、無気力、注意散漫、精神疲労
気分が低迷してやる気が起きないときや、落ち込みを感じているときに、心をリフレッシュして元気を取り戻す助けとなる。
気持ちが落ち着かずソワソワしているとき、冷静さを取り戻して頭をクリアにするのを助けるため、集中力や行動力を取り戻すのによい。
その他 ~Another effect~
皮膚感染症、にきび、肌荒れ、アトピー性皮膚炎、やけど、日焼け、虫刺され、水虫、頭皮のかゆみ、ふけ、脱毛
鎮痛作用、抗炎症作用、抗菌作用があるため、日焼けや小さな傷、水ぶくれなどの肌トラブルのときに使われる。アトピー性皮膚炎のかゆみや乾燥、ジクジクした傷の改善にもよい。
- 主成分であるテルピネン-4-olには皮膚透過性促進作用があります。これは、皮膚表面に塗った精油成分を表皮に浸透させることを促進するという意味ですね。
私たちの皮膚の表面は表皮です。その表皮の一番外側に陣取っているが角質層です。この角質層は皮脂膜に覆われています。この皮脂膜がバリア機能を果たしていて、体外の物質が勝手に侵入しないようにしているのですね。このバリアを突破するというのが皮膚透過性です。
精油は分子がとても小さいのでこのバリアをすり抜けることは出来るのですが、バリア突破する前に空気中に蒸散してしまうものが大半です。アロマジェルやローションを使うと良い香りが漂いますよね。それが蒸散した精油成分ですよ(^^;
テルピネン-4-olはこのバリア突破を助けて透過性を促進するという訳です。
効率の良い効果を期待する場合にはとても助けになる効果ですね。
この効果が高いので、アトピー性皮膚炎などのかゆみや炎症に効果が出やすいとされているのです。
そうそう💦細菌やほこりなど分子や体がデカいのが透過するようになる訳ではないので安心してください。あくまでも精油成分の透過を促進するという話です - ウイルスの感染予防ならティートゥリー!と言われるくらい抗ウイルス作用に優れているのも注目する点ですね。
手指消毒用ジェルに入れたり、お掃除用スプレーに入れたりと活躍する場面が多いです。インフルエンザなどウイルス性の疾患予防にマスクに使用するのもアロマテラピーの鉄板と言っていいでしょう(^^)/ - ティートゥリーはラベンダーと並んで、皮膚刺激性が低く使いやすい精油として有名です。どちらも原液で使用できるとされてきましたが、近年の報告ではティートゥリーの原液使用は皮膚感作の可能性ありとされています。
まずは希釈して使い始めることをおすすめします。 - 精油は産地や採取季節などによって含有成分が違います。このティートゥリーはその違いが大きく出る種類と言えますよ。
優良である目安は…
テルピネン-4-ol 30%以上
1.8シネオール 15%以下
です。1.8シネオール(酸化物類)は皮膚刺激が強い成分なので、ここの所は注意しましょうね。