~ The Diary of Fairy~

抗ヒスタミン作用を知るためにアレルギーを学ぶ 【精油成分の作用】

アレルギーに効果がありそうな精油を調べていると、「抗ヒスタミン作用」「抗アレルギー作用」「抗炎症作用」などなど、この作用があるのでアレルギーに効果がありますよ!という説明文に出会いますよね。
これの違いは分からないけれど、なんとなく良さそう?ってな理解で取り入れている方も多いんじゃないでしょうか。

なぜって?アレルギーの仕組みがちょっと難しくて勉強する気にならないからでしょうな

アレルギーは発症すると一生付き合っていかなければならない場合も多いですよね。
もしご自身やご家族がこの問題を抱えているなら、一度真剣に勉強してみましょうよ!必ず役に立ちますよ。

とはいえ、学術書を読むみたいなのはハードルが高いので、なるべくかみ砕いて説明しようと思います。
細胞の絵と矢印でも書きながら、じっくりと時間を掛けて読んでくださいね。

↓↓軽~く知りたいだけなのよ!という方はこちらがおすすめです↓↓
[抗ヒスタミン作用はアレルギー疾患の助っ人 【精油成分の作用】]

目次

  • 免疫とアレルギー反応
  • 抗体とアレルギーの種類
  • アレルギー反応のしくみ
  • ヒスタミンが引き起こす生体反応
  • 抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用の違い
  • まとめ

免疫とアレルギー反応

私たちの体は、外部から異物が入り込まないようにするバリア機能があるのですが、そのスキをついて潜り込んで来ようとするヤツがいます。細菌やウィルスなど体内で増殖されると困りますよね。体内をパトロールしている担当の細胞が、侵入を防いだり退治してくれます。
一度出会った異物の情報は記憶されます。そして再度同じヤツが侵入しようとやって来たら速攻で対応できるように備えています。これが免疫です。とてもありがたい仕組みですよね。
しかし、大した害もない花粉や食物などに対しても『敵が来たぞ~!』と大騒ぎを起こすこともあります。エラー反応ですね。
このエラー反応も含めて、免疫機能の過剰反応によって引き起こされるのがアレルギー反応です。

抗体とアレルギーの種類

異物(抗原)が侵入したときに、体外への排出や始末に関わるのが、免疫グロブリンというタンパク質です。血液や体液の中にあって抗体としての機能を持っています。
免疫グロブリンは、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEという5種類があります。これらは抗原の種類や働くタイミングなどで役割が違います。

アレルギーはⅠ~Ⅳまで4つのタイプがあります。

  • Ⅰ型アレルギー(即時型)・・・・アレルギー性鼻炎、気管支喘息、食物アレルギー、動物アレルギーなど
  • Ⅱ型アレルギー(細胞障害型)・・自己免疫疾患、橋本病、バセドウ病、重症筋無力症など
  • Ⅲ型アレルギー(免疫複合型)・・関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、糸球体腎炎など
  • Ⅳ型アレルギー(遅延型)・・・・接触性皮膚炎、移植性免疫反応、薬物アレルギーによる肝障害など

抗原が体に入った直後~数時間以内に症状が出るのはⅠ型アレルギー(即時型)で、IgEが関与しています。
かゆみや発疹が出るアレルギーの多くがこれに当たります。
ちなみに、アトピー性皮膚炎はⅠ型が進行した後、Ⅳ型が進行する複雑なアレルギーといえます。

次のページは[アレルギー反応のしくみ]です

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