日焼けはお肌の大敵!シミ、しわ、たるみと聞きたくもないワードが頭に浮かびます。
日焼けの原因は紫外線ですよね。この紫外線、夏だけでなく年中降り注ぐので困りものです。
年中長袖&日傘&日焼け止めでケアしている方を見習うべきとは思っていますが、なかなかそこまで出来ない方も多いでしょう。
そして私のように、うっかり庭先で草取りに熱中して、首の後ろや腕が日焼け事件を起こす方もいるでしょう(-_-;)
日焼けはお肌の症状ですよね。これに対応する精油を調べていると、『皮膚再生』『皮膚細胞生成促進』『抗炎症』と、さまざまな作用を目にすることになります。
さて…?どれが一番いいのかしら?
と、その前にどうして日焼けするのかと皮膚の構造を、軽~く頭に入れておきましょう。これを知ることで、どんな作用のある成分が必要なのかが分かり、より効果のある精油選びができると思います。
まずはプチ勉強から始めますよ!
目次
- 皮膚の構造
- 皮膚のターンオーバー
- 紫外線の種類
- UV-AとUV-Bが『表皮』に及ぼす影響
- UV-Aが『真皮』に及ぼす影響
- 日焼けケアは症状によって違う
- まとめ
皮膚の構造
私たち人間の皮膚は、役目の違う層がミルフィーユみたいに重なって出来ています。
大きく分けて一番外側から順番に表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、その3層は更にいくつかの層分かれています。
表皮(角質層→透明層→顆粒層→有蕀層→基底層)→真皮(網状層→乳頭層)→皮下組織
そして、この皮下組織の下に筋膜があり筋肉へと続きます。
*透明層は皮膚の厚い手のひらと足の裏にのみ存在します。
皮膚のターンオーバー
皮膚が生まれてから剥がれ落ちるまでの工程は、表皮の中で行われます。
皮膚の細胞は表皮の一番下にある基底層で生まれます。
基底層は角化細胞とメラノサイトで構成されていて、その95%が角化細胞です。この角化細胞が分裂をくり返して生まれた細胞は、有蕀層→顆粒層→角質層と2週間かけて、少しずつ皮膚表面方向に移動していきます。
その後、角質層で細胞の核がなくなり死にます。これが角質細胞です。角質層は、この角質細胞の層が数~数十層が重なって構成されています。
そして、一番外側の層から順に皮膚から剥がれ落ちます。これが皮膚のターンオーバーですね。周期は28日です。
死んだ細胞が沢山って想像すると気持ち悪い?ですよね。でも、私たちはこの層があるおかげでちょっとしたことで皮膚が破れて出血したり、細菌などが入り込んで病気になったりすることを防げているんですね。
そして、この基底層のもう1つの構成要素であるメラノサイトが、日焼けによるしみ、そばかすなどに関係するメラニン色素を生成する細胞です。
ここ!今回のお話しで大切なところです!ちょっと覚えておいてくださいね
紫外線の種類
紫外線は波長の大きさで3つに分けられています。
可視光線に近い(波長が長い)方から、UV-A、UV-B、UV-Cと呼びます。ちなみにUV-Cより波長が短いのがX線ですね。
- UV-A(紫外線A波)
波長が長く、地表に届く紫外線の9割以上がこのA波です。
オゾン層も含めて、衣類やガラスも透過するという性質を持っています。
体への刺激は感じませんが、真皮まで到達して長期的な化学的影響を及ぼします。 - UV-B(紫外線B波)
波長が短く、大半はオゾン層など大気中の物質に吸収されますが、一部は地表まで届きます。
日に当たったときに感じる温感や熱感はこのB波によるものです。
真皮にはほとんど到達しませんが、A波よりエネルギーがとても強く、表皮の細胞を壊したり炎症を引き起こします。 - UV-C(紫外線C波)
オゾン層などで吸収されるので地表には届きません。
以上の通り、私たちの体に影響があるのはUV-AとUV-Bということになりますね。
次はUV-AとUV-Bが『表皮』に及ぼす影響です