ラベンダーの挿し木は発根もしやすく、比較的簡単に育てることができます。
4月に挿し木をした真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)が発根して本植えするまでの様子をまとめました。
*挿し木の様子と方法はこちらをご覧ください。
成長記録
5号の植木鉢に4本の挿し木をしました。
その後室内の明るい場所に移動して、観察開始です。
4本とも穂先が少し成長し始めています。特に手前左の1本ははっきりと伸びていることが確認できますね。
順調に穂先が伸びています。
個体差はあるものの、4本とも成長しています。左奥の穂は3cm位伸びました。
挿し木をしてから2カ月が経ちました。
一番成長したものは、10cm→27cmとなりました。一方で5~6枚の葉っぱが出た所で成長が止まっているものもあります。
大きくなった挿し木はもう赤玉土では限界なので、培養土に植え替えをすることにしましたよ。
挿し木用土から培養土に植え替える
赤玉土に挿し木をして発根させていた鉢から取り出しましたよ。
発根状態は写真の通りで、思ったより根っこが少なかったです。
芽の成長が止まっていたものは、根っこも出ていませんでした。
観葉植物の培養土5:赤玉土(中玉)2:砂3
の割合で混合し、そこへ土1ℓに対して5gの苦土石灰を混ぜ込みます。
植木鉢に鉢底石を入れて、その上に培養土を入れます。
1本ずつ別々の鉢に植えて終了です。
発根していないものも、一応植えてみたよ今までは室内で育てていましたが、このところの暑さで室内は冷房を入れるようになったので、これを期に室外栽培に切り替えます。1週間位は日陰に置いて様子を見ることにします。
まとめ
今回は真正ラベンダーを使いましたが、他のラベンダーも同じような感じで挿し木ができます。
季節にもよりますが、挿し木からおおよそ2カ月位で本植えできる状態になりますよ。
私は一旦鉢植えにしましたが、この段階で地植えにもできます。ラベンダーは鉢植えで育てるのは難しいと言われているので、出来ることならお庭で育てたいですね。
挿し木はいつでも出来そうですが、やはり適期があります。
春になって、芽が伸び始めた時が一番簡単です。他のハーブの適期より少し早めですよ。
というのは、一般的には暖かくなってどんどん成長してくれる季節、5月~6月が植物の挿し木の適期なのですが、ラベンダーはその頃になると、お花を咲かせる準備を始めます。
開花準備にエネルギーを使っているということは、発根に集中できないってことですよね。
ということで、4月に挿し木をした方がいいんじゃないかなと思っています。
他の季節にはできないってことではないです。
例えば、お花が終わって刈り込みをすると、新しい芽が伸び始めます。このときもチャンスですね。
この場合、その後に寒い季節がやってくるので、若い苗を地植えにすることが出来ません。一冬室内で大切に育てることになります。
蕾を持った穂では挿し木できないのか?ってことですが、不可能ではないです。
ただしその時は先端を切り取ります。脇芽を育てるという方法なので、難易度は上がりますね。
何か切羽詰った問題でもなければ、4月下旬の挿し木をおすすめしますよ
『ラベンダーが枯れちゃうんだよね…』という相談をよく受けますが、詳しく伺うと、家庭菜園の脇に植えているとか、熱心に肥料を与えているとかというケースが多いです。
先ほども書きましたが、ラベンダーは荒地が好きです。肥料分が多いと成長をしなかったり、枯れてしまうこともあります。
私のラベンダーは、小石や砂利を大量に投入した花壇で元気に育っていますよ。
愛情いっぱい、栄養はほどほどに育ててあげてくださいね。
おわり
*このラベンダーの1年後の様子はこちら書いています。