1年前に挿し木をして育てているレモングラスですが、冬に弱ってしまったようです。
本来なら、昨年秋に刈り込んだ部分の内側から緑色の葉っぱがグングン出てくる季節です。
こんな感じになるはずでした。この写真は昨年挿し木が成長を始めた頃の姿です。
しかし茶色のままで、どうやらダメになってしまったらしいのです…
脇から別の芽が上がってきたので、全部がダメになったわけでもないですね。
弱った原因に思い当たることがあります。
昨年秋から冬にかけて、事情があってお店を休業していたため、ハーブのお世話が不十分になってしまいました。
レモングラスは寒さに弱いので、霜が降りる前に室内へと移動する必要があります。
岡谷では、11月上旬頃ですね。それなのに、昨年は12月上旬まで庭に置いていたのです。
完全に枯れなくて良かったと思わなければなりませんね
さて…植え替えをどうしようか?
葉っぱの本数があまり増えない見込みなので、このままでいいのでは?と考えたのですが、そうもいかない事情がありました。
鉢裏を見てみましょう!
こんなに根っこが飛び出している以上、植え替えをしない訳にはいかないですよね。
根っこが飛び出しているのは、鉢の中が苦しい状態になっているというサインです。
環境を整えて、元気に育ってもらいましょう!
ということで、今日はその植え替えの様子をご紹介します。
作業の様子
レモングラスは弱アルカリで水はけのよい状態が好きです。そして肥沃な土壌を好みます。
今回私は以下のように用意しました。
観葉植物の培養土(元肥入り)7:赤玉土(中粒)2:砂1
ここに苦土石灰を土1ℓに対して5gの割合で混ぜ込みます。
苦土石灰を混ぜ込んだ培養土は、1週間ほど寝かせてから使いましょう。
通常、今植えてある鉢より1回り大きな鉢がベストですが、レモングラスは成長がとても速いので、もう少し大き目な鉢を事前に用意してありました。
何しろ元気に成長すると思い込んでいたのでね
弱ってしまったことが判明したのでこの鉢は大きすぎますが、使います!工夫します!
いつもは鉢底が見えなくなる程度入れますが、今回は2倍強入れましたよ!
そもそも鉢底石というのは、鉢底に余分な水が溜まって根腐れするのを防ぐ目的で用います。
地上部の葉っぱの量に対して鉢が大きすぎる(土が多すぎる)と、土がいつまでもジメジメしたままになり根腐れの原因になります。
そこで、鉢底石を多く入れて土の量を調整することにしたのです。
そりゃ根っこも飛び出すわ!ギュウギュウですね。
レモングラスはとても強いので、従来はどんどん落としていっていいのですが、今回は弱った株なので、なるべく根っこをいじめないようにやさしく落としましたよ。
鉢底石を巻き込んでいた下部は軽くほぐしましたが、上部はポンポンと叩く程度にしました。
そして、こんな感じでレモングラスを持ち、土を足していきます。
土の表面を軽く押さえて、苗が安定して植われば終了です。
芽が折れたぁー――
最悪の事態だ……
だから、小さい苗は優しく扱わなきゃダメだって言っているじゃん
残るは、現在1cm程度の芽が1つ…
弱ったレモングラスを更に弱らせてしまったよ。
ともかく、水をたっぷりあげてお祈りでも捧げておこうか
(-_-;)
まとめ
まとめもナニも、このレモングラスは助かってくれるのだろうか…
何てことしてくれちゃってるの!…私
とっとにかく
今回植え替えることにしたのは、根っこが外へ飛び出していたことが決め手になりました。
そのままにして夏を迎えると、置いてあるウッドデッキやコンクリートの熱で傷んでしまうし、土の上に置いておけば地面とつながっちゃうし
弱った株の植え替えをするときのポイントは土の量の調整です。
根っこは成長に必要な栄養分や水分を吸い上げてくれます。
現在育っている葉っぱが少ない場合は、必要な栄養や水分も少なくなりますよね。栄養はともかく、水分が滞留すると土がジメジメしたままになり、根腐れやバイ菌の繁殖など事件を起こします!
植木鉢の大きさはとても重要です。大は小を兼ねないのですね。
今回のように弱ってしまった株の植え替えをする場合は、若干大きい鉢に植えるのが正解です。
私は、予め鉢を用意してしまっていたのでその鉢を使いながらも土の量を調整して植えつけることになりました。
次回の植え替えの際には、鉢底石を減らして植えつけることで、この鉢が再利用できますぞ…たぶん
大切なことは状況に合わせて手当することです。
…その前に弱らせないようにすることが肝ですな(-“-)
くれぐれも、追い打ちを掛けて痛めないようにね
おわり