ローレル(月桂樹)は比較的寒さにも強く、どんどん脇芽を出して成長する常緑樹です。
蒸れによる病害虫を防ぐためにも、定期的に剪定をする必要があります。
剪定して切り取った枝は、葉っぱを収穫してお料理などに使うこともできますが、挿し木をして、新たな鉢を作ることもできますよ。
挿し木…やる前からナンなのですがローレルの挿し木は簡単な方ではありません。スキルが必要という訳ではないのですが、発根までに時間がかかります。これを気長に待つ忍耐力が必要です
ローレルの苗木を購入しようとすると、結構な高値がついていますよね。それは、苗木を作るのに時間がかかるから?なのかもしれませんね。
それでは、覚悟を決めて挿し木をしましょうか!
始めまーす。
用意するもの
○植木鉢
○赤玉土(小粒)
○割りばし
○はさみ
○発根促進剤(なくてもよい)
挿し穂の下準備
私は今まで、昨年までに伸びた固い葉っぱがついた枝で挿し木をしていましたが、先端に今年出てきた黄緑色の葉っぱが付いた枝が向いているということなので今回は両方をやってみようと思います。写真右側の3本がそうです。
左の3本は昨年までに育った枝先で、今年は新たな葉っぱが出ていません。穂を選んだら、先端の葉っぱを3~4枚残して、他の葉っぱを取り除きましょう。
長さを確かめながら、穂の下部を斜めにカットしましょう。
真っすぐ切るより断面が大きくなるので、発根しやすいと言われています。
鋭利な刃物でスパッと切った方が、道管(水を吸い上げる管)の口を潰さずに済むので良いそうですよ。
…私はいつもハサミで切っていますが。
葉っぱがピンと張りを取り戻すまで、水に挿しておきましょう。
私は一晩そのまま挿しておきました。
作業手順
まずは、植木鉢に赤玉土(小粒)を入れて、たっぷりの水を掛けます。
挿し木で発根させる時には、栄養分のない土を使うのがミソです。根っこが栄養を求めて伸びて行くからなんですね。
次に、挿し穂を挿す場所を決めて、そこに割りばしで穴を開けておきます。
これは、発根や活着を促進する、粉タイプの発根促進剤です。
過去にいろいろな挿し木に使ってきましたが、挿し木の成功率が上がりますよ。
ただし、説明書に『植物ホルモン剤です。食用植物には使わないでください。』と記載されています。
ルートンを使用してから何年残留するのか?は調べてないので不明ですが…
葉っぱを収穫する予定の方は使用しないでくださいね。
穂の下部を水で濡らしたら、ルートンを薄くつけます。
ここのポイントは『薄くつける』です。いっぱいつければ良いって訳ではないんです。
挿し穂が倒れないように、土の表面をやさしく押さえてくださいね。
直射日光の当たらない場所に置いて管理していきますよ。
葉っぱをもがれて、根っこもない挿し木は、とっても弱いです。
私は、冷房ガンガンの季節になるまでは、室内に置いておくつもりです。あと10日位かなぁ…。その後はフェンネルの木陰にでも置こう(^^)v
今後は、土の表面が乾いたらたっぷりの水をあげてくださいね。
水切れは命取りですが、あげすぎても腐りの原因になるので注意しましょうね。
まとめ
私は、以前からローレルを地植えしたいと考えています。
ローレルの耐寒温度は-9℃程度と言われていますが、岡谷は-15℃を下回ることもある極寒地です。
気温だけを見ると無理なんですが、ご近所の庭で元気に育っているんですよ。
徐々に寒さに慣れさせて、地植えに挑戦しようと思っています。
が枯れちゃう可能性もあるでしょ?その時のために挿し木をして株を増やしておこうって考えた訳です
最初に挿し木をしたのは2年前です。
6本挿し木をして、全部成功はしました。このときはルートンも使いませんでしたので、ルートンなしでも成功することは実証済みです。
成功はしたけれど、ほんのわずかな根っこを確認できたのは半年後です。
新しい葉っぱが出て来たのが1年後です何とも気を揉む成長の遅さ!!
今回はあえて『今年はまだ新しい葉っぱが出ていない挿し穂』も挿し木してみました。
成長にどの位の違いが出るのか?観察してみようと思っています。
今後の成長状態も後日お伝えします!
みなさんも、じっくり腰を据えて新しい仲間を育ててくださいね
《!緊急経過報告!》
挿し木から半月経過した頃までに、今年成長した黄緑色の葉っぱの付いた3本は枯れてしまいました。
水を吸い上げることができなかったのかな?
固い葉っぱがついた3本は現在も踏ん張っています。
また後日、経過をご報告いたします!(^^)!
おわり
≪関連記事≫
ローレル関連の記事をまとめたページです。寒さで弱った時の様子、剪定の方法、カイガラムシに襲われた時の様子と駆除などの記事を一覧からご覧いただけます。