精油名 | パルマローザ |
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学名 | Cymbopogon martinii |
科名 | イネ科 |
利用部位 | 全草(茎葉) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主産国 | マダガスカル |
禁忌 | ホルモン調整作用があるため、妊婦は使用しない方が良い |
香りの特徴 | さわやかなローズ様の香り |
主な成分 | モノテルペンアルコール類:ゲラニオール(83.3%)、リナロール(1.7%) エステル類:酢酸ゲラニル(9.5%) セスキテルペン炭化水素類:βカリオフィレン(1.7%) |
Elève 価格(税込) | 5ml 1,540円 / 10ml 2,970円 |
*主産地および主成分は時期により変わることがあります。
主成分特性
ゲラニオール ―鎮痛、鎮静、中枢神経活性、抗菌、抗不安、抗うつ、抗がん、皮膚細胞活性、皮膚弾力回復、収れん
酢酸ゲラニル ―鎮痙、鎮痛、鎮静、抗炎症
βカリオフィレン ―鎮痛、抗炎症、抗ガン、ホルモンバランス調整、粘膜保護、精神安定
リナロール ―鎮痙、鎮静、血圧降下、抗不安、抗菌、抗真菌、抗ウィルス
体に ~For physical Health~
風邪、気管支炎、咽頭炎、発熱、腰痛、関節痛、こむら返り、膀胱炎、出産
細菌に対する効果が高いため、呼吸器系や泌尿器系の感染症や炎症のときに優れた力を発揮する。
鎮痛、抗炎症作用があるので、筋肉や関節の痛みや腫れがあるときにも使われている。
子宮を収縮させる作用があるため、出産時に利用することがある。
心に ~For mental Health~
うつ状態、落ち込み、不安、神経過敏、動揺、自律神経失調、不眠
鎮静と強壮の両方の作用を持つため、精神のバランスをとっておだやかな気持ちを取り戻すような働きをする。モヤモヤして気分が沈みがちなとき、うつ状態のときなどにリフレッシュして元気を取り戻す力をくれる。
鎮静作用と抗不安作用があるので、不安や孤独感で心が潰れそうなときなどに用いるとよい。
その他 ~Another effect~
老化肌、乾燥肌、脂性肌、日焼け、皮膚炎、床擦れ、湿疹、水虫、抜け毛、ふけ
お肌を引き締めたり、肌の水分と脂分のバランスを回復させる作用があるため、乾燥肌や脂性肌のケアに向いている。また、皮膚の弾力を回復させる作用もあるので、紫外線で傷んだ肌の回復期に使うとよい。日々のスキンケアに取り入れることで老化肌予防にもなる。
抗菌作用や脂分調整作用があるので、シャンプーに取り入れるとスカルプケアに役立つ。
白癬菌やアクネ菌など、お肌でトラブルを起こす菌に対する抗菌作用、抗真菌作用があるので、皮膚感染症や床擦れなどのケアにも向いている。
- パルマローザ精油はローズ精油の香りによく似ています。それもそのはず!パルマローザの含有成分のうち、80%以上を占めているゲラニオールはローズの香りの特徴成分です。洗濯洗剤やボディーソープの「バラの香り」にはこのゲラニオールが使われているんですね。
それと、これを使った偽物のローズ精油も出回っています安価な精油には注意しましょう! - 私たちの体では常に新しい細胞が作られています。情報を伝達するのがDNAですよね。このDNAに何らかの不具合が生じると異常な細胞が増殖することになります。いわゆるがん細胞です。ゲラニオールの抗がん作用はさまざまな機関で研究されており、がん細胞の増殖抑制力が強いことが確かめられています。
- パルマローザは鎮静効果もありますが、どちらかといえば、『頭や心の中に溜まった重荷を下ろして元気を取り戻す』といったときに有用です。このような作用で心が軽くなると落ち着いて不眠が解消されるということもあるでしょう。言い換えると、リフレッシュしてパワーアップすれば解決しそうな時にはとても良い精油です。
興奮状態、過度な神経過敏などにも良いと言われていますが、これらのときには副交感神経を優位にする精油とブレンドして使うと効果的だと思いますよ。更にいうと、心臓がドキドキしたり、頭の血管がピクピクするような緊張状態や、パニックの予期不安や発作のときは、このパルマローザの作用では解決しないかもしれませんね。
まずはリラックスすることが先決です!そして落ち着いたら、元気を分けてくれる精油を使う!焦らず、順番に進むことも大切ですね(^^)v