ハゴロモジャスミンは、お花が咲き終わったタイミングで剪定を行います。
剪定するとたくさんの枝がゴミとなり…
いやいやそれを使って挿し木をするという手もありますよね。
さあ!挿し木をしてみよう!!
……しかし、やり方が分からないぞその前に、どの枝を選んだらいいかも分からないぞ
という方もいらっしゃるでしょう。
今日は、挿し木に使う挿し穂の作り方をご紹介しますね。
挿し木をして新しい株を育てるためには、根っこが出て、新しい芽が育ってくれなくてはいけませんよね。
成功させるために最低限必要な条件は、以下の通りです。
○昨年までに育った緑もしくは茶色(木化している部分)の枝を選ぶ
○茎の長さは10cm程度必要
○葉っぱが出ている節が1個必要
昨年までに育った枝の見極めは簡単です!花穂は昨年秋から育ち始めているので、その花穂より根元側はみんな昨年より前に育った枝ですね
さて、実際に枝を選んで挿し穂を作っていきますよ。
はい、これは比較的大きな枝ですね。これで挿し穂を作ります。
どこで切るかというと…
こんな感じです。
まず、一番下の部分は、茎が10cm以上で葉っぱのついた節があるので、挿し穂の条件を満たしています。
その右上の部分も同様に条件を満たしています。
この2つの穂は条件としては両方とも合格ですが、より優秀なのは下部のものです。なぜなら茎が太いからです。茎が太い方が挿し木の成功率も高いし、その後の成長も早いです。
そして、残りの3個は、茎が短いので落選です。
この枝は、一番下の部分は使えます。他の部分は落選です。
といった感じです。
とはいえ、条件がそろった枝がない場合もあるでしょう。
その時の絶対条件は、葉っぱがついた節があることです。葉っぱがないと光合成できないので、成長は望めません。
稀にもともと芽が出そうになっていた節の部分から発芽してくるラッキーなこともありますが、そんな偶然を期待するより、葉っぱが付いている枝を選んだ方がいいですわ
ましてや節がないとなると発芽する場所がありません!
茎の長さは目安ですので、8cmじゃダメということではありません。もしそれしかないのであれば使いましょう。
そして、挿し木しても成功しないのは…
これらです。
上の茎は、今年の開花時期からニョキニョキ伸びて来たツルみたいな枝です。成長している穂先なので一番よさそうに思えますが、土に挿した時に水を吸い上げてくれないので、結果成功しません。
そして、下の枝?はお花が終わった穂です。これは、どこからも新しい芽は出ないので対象外です。
挿し穂に一番適しているのは、木化した枝です。ハゴロモジャスミンの枝は成長して2年程になると緑色の若枝から茶色の木化した枝になっていきます。
私は毎年思い切り刈り込む強剪定をしている関係で、株の根元付近だけが木化している状態です。
このような状態なので、木化した部分を切り取ることは少ないです。そのため挿し木は緑色の枝を使うことになるのですね。
いかがでしょうか。知ってしまえばとっても簡単なことですね。
最後に、挿し穂を作るときの重要事項とより良い選び方をまとめておきますね。
挿し木には木化した枝が理想的
今年伸びた枝や花穂では挿し木はできない
茎の長さは10cm程度必要だが、ない場合は多少短くても大丈夫
葉っぱが付いている節がある枝を選ぶ
葉っぱが何枚もついている場合は上部のものを優先して残す
みなさんも是非挑戦してみてくださいね。
おわり
≪関連記事≫