今では大きな鉢から小さな鉢まで、たくさんのホワイトセージを育てていますが、一番最初は種を撒いて育てました。
なかなか発芽しないし、発芽したのも途中で枯れたりして、結局は何とか1本だけが無事に育ちました。
現在育てているものは全部その木から採った枝を挿し木して育てたものです。
その親とも言える鉢ですが、庭に出さなきゃなぁ‥でも室内も殺風景になるしなぁ‥とか考えていてそのままになっていました。
最近なんだかヒョロヒョロしていて元気がないか?とも思っていたけれど、これまたそのままにしてしまったのよ。
そしたら!手前側はヒョロヒョロだけれど、裏側から枯れ始めているじゃん!!
枝だけになっっちゃった‥
やばいやばいと慌てて庭に出したよ。
今日は庭に出してから3日目です。元気を取り戻すどころか、かなりまずい状態です。
これは…この感じは…覚えがあるぞ前にも同じ状態で枯れちゃったことあったぞ
庭に出して解決する状態ではないな‥
ということで、切羽詰まった緊急事態から何とか助けるためにバタバタと作業しました。
木を鉢から抜いてみる
やっぱりな‥
去年植え替えをしたので、今年はやらなかった鉢です。本来なら根っこがしっかりと張っているはずなのですが、ボロッと簡単に土から離れました。
根腐れです。
瀕死の緊急事態ですな。
原因は明白で、ホワイトセージが必要としている量を超えた水を与えすぎたのです。
冬の間はあまり成長しないので、注意しているのですが、春になってどんどん伸び始めたので、ついつい過量をあげちゃったのですわ。
しかも日が当たらない所に置いていたし
植え替えをする
元気にしてあげるためには、この菌をなるべく取り除いてあげる必要があります。
まずは、根っこに流水をかけながら、腐った根っこや土を丁寧に洗い流しましょう。
洗剤で洗う訳にはいかないからね
洗ったあと何日か天日干しして‥という余裕もないので、手っ取り早いのは別の鉢を用意することです。
だけど、あいにく同じ大きさの鉢がなかったので、私は塩素剤をかけて消毒しましたぞ!よーーく洗い流したよ。
そしたら、鉢底石を入れます。いつもは「鉢の底が見えなくなる位」と言っていますが、今回は気持ち多めに入れました。また水害に合わないようにね
通常私は、
観葉植物の培養土6:赤玉土2:砂2
の割合で混合していますが、今回は、
観葉植物の培養土5:赤玉土2:砂3
で用意しました。根腐れで弱ってしまっているので、更に水はけを良くする目的です。
ただし、水はけが良いということは水切れの心配も出てきます。不安な場合は通常の分量で混合してくださいね。
が…なんともかわいそうな姿です。
しかし、こうなってしまうと収穫は見込めませんし、弱っている木の負担を減らすために、伸ばした枝先を切ります。
切る場所は通常の摘芯する位置です。
*摘芯について知りたい方はこちらの記事もどうぞ↓
たっぷりのお水をあげたら、今日のお手入れは終了です。
そして悩ましいのは、置く場所です。
本来植え替えた木は弱っているので、1週間位は日陰に置きます。
しかし今回は水がダブついて弱ってしまった木なので…
私は、午前中2時間位だけ日が当たる場所へ置きました。
これは季節や気温、また地方によっても違うと思います。
負担が掛からず心地よいであろう場所を選んでくださいね。
その後
弱ってしまったホワイトセージは、植え替えをすると『もうダメになるのか?』
というような姿になるので、更にいろいろやりたくなります。
例えば、枯れて来た葉っぱを手で摘み取るとか、枝を切るとか…
待て待て!辛抱してください。最初の写真ですが、これが今日の姿です。植え替えた時より悪化している?みたいな感じですが、これが普通です。
2枚目の写真ね、ちょっと小さすぎて分かりづらいかもしれませんが、枯れた葉っぱと茎の間から新しい芽が出始めていますよ。
3枚目の写真のように、幹からも発芽が始まっています。枯れた葉っぱなどがプラプラしていると、ついついむしり取りたくなっちゃいますがダメダメ!
新しい芽も傷めちゃうので、触らないようにね!
もうちょっと辛抱してください
まとめ
ホワイトセージは圧倒的に冬に枯れることが多いと思うのですが、
今回みたいに、冬の避難場所に置いたままお日様にも当てず、夏並みにジャンジャン水をあげるとこうなっちゃいます。
全くをもって私の手入れミスですね。育てているハーブが増えすぎて目が届かないなんてこと言っちゃあダメだよね。
しかし、他にも仕事あるしなぁ
それから、私は何度かダメにした経験があるので『根腐れだ!』と思った訳ですが、初めての出来事だと判断が難しいですよね。
まずは、風通しのよい場所でお日様にあてて土のジメジメを解消させながら様子を見るのも手です。
地上部が枯れる原因はいろいろですが、枝ごと枯れ始めるのは根っこに原因がある場合が多いです。根っこが減少してしまい、現在育っている地上部の全体を維持することができなくなり、部分的に栄養や水分を送らなくなるのです。
原因がよく分からず元気がない場合は、いきなり植え替えをせずに、一旦剪定して枝や葉っぱの量を減らすのも有効ですよ。
私も根っこの状態を見て腐っていなければ、そっと元に戻すつもりでした。
*元気がない株の剪定方法はこちら書いています。
そうそう、今回あえて苦土石灰について触れませんでした。
『苦土石灰は植え付けの1週間前までに培養土に混ぜ込んでおく』という鉄則があります。
枯れ始めているホワイトセージを横目に、1週間培養土待ちって訳にもいかないですよね。
この場合は、苦土石灰なしで培養土を用意した方がいいでしょう。根っこが弱っているのに、そこに負担を掛けない方がいいと思います。
元気を取り戻したら、土の表面にパラパラと撒きましょう。
もう少しで元気になりますので、大切に見守ってくださいね。
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