ユーカリ ラディアタ(Eucalyptus radiata)はオーストラリア原産の半耐寒性高木です。
耐寒温度は-5℃程度なので、寒冷地では鉢植えで育てることになります。
レモンユーカリなどに比べると苗の流通量も少なくて、あまり目にすることがないかもしれません。
この木から採取した精油は、鼻炎の際の鼻づまりや鼻水に効果を発揮するので、アロマテラピーでもよく登場しますね。
今年の春に、新たに1本購入して育て始めましたよ。購入時には15cm位だった苗が5カ月で40cmになりました。
夏の間は、他の苗木などと一緒にウッドデッキの上で過ごしていたので、あまり気にもせず水やりだけしていたのですが、配置換えをした時に持ち上げてみると…
えらいこっちゃです(-_-;)根っこが盛大にはみ出しています。
ユーカリは成長が早いので、こういうことも想定して育てなければいけませんよね。とにかく、このままにはできないので、大きな鉢に植え替えをすることにしました。
今日はその様子をご紹介します。
準備するもの
- 一回り大きな植木鉢
- 培養土
- 鉢底石
- スコップなど
植え替え手順
今回は、根っこが盛大にはみ出すほどだったので、一回りより少し大きめなものを用意しました。
ユーカリはラディアタ種に限らず、根っこ周りの過湿を嫌うものが多いです。反面、水をたくさん吸収して成長するという性質でもあります。
水はけを良くしただけでは水切れを起こす可能性もあるので、通気性がよくて保水力のある培養土がいいですね。
今回は用意したのは…
市販の培養土(元肥入り)2:赤玉土(中玉)1:砂1
でブレンドしたものです。
プロがブレンドした万能培養土を土台に、通気性と保水力が高い赤玉土と、水はけを良くする砂を加えるといった考えです。
鉢底が見えなくなる位まで入れましょうね。
根っこが鉢底でグルグルしていましたよ💦
ユーカリは根っこをいじられるのが好きではありません。無理やり土を落とそうとすると、根っこが傷つくのでやめましょうね。
私の場合、砂をたくさん入れてあることもあり、簡単に土が崩れ落ちたので、このような姿になりました。
植木鉢の淵から2~3cmは水溜りとして土を入れずに空けて置くことを考慮しながら、植え付けの高さを決めて支えます。
そしたら、その状態をキープしたまま、培養土を入れていきましょう。
たっぷりのお水をあげて、1週間位はガンガン日の当たらない半日陰などに置いておきましょうね。
ストレスで疲れちゃっているのでね(^^ゞ
まとめ
ユーカリにはいろいろな品種があり、育て方や管理方法もそれぞれですが、その多くで言えるのは水管理が難しいということですね。
特に原産地が砂漠地帯や乾燥地帯の品種は土壌の過湿に弱く、根腐れを起こすことがあります。
これで水を嫌うならいいのですが、水をいっぱい吸い上げるのですよ。根っこ周りがジメジメするのはイヤだけど、水か欲しいってね…
水をあげすぎれば根腐れして枯れちゃうし💦水切れすれば萎れちゃうし💦と、ほったらかして元気に成長してくれる植物ではありません。
この水管理を少し楽にするためには培養土選びが肝です。
ユーカリへの適性で言えば、市販の培養土は保水力が高すぎるので使わない方がいいのです。しかしこれを使わないとなると、別に栄養素の追加を考えなくてはなりませんよね。これ面倒でしょ?というか、植物の種類や品種によって必要な栄養素も違うので、それを覚えるって難しいですよね。
ということで、市販の培養土の保水力を下げて使うことにするのです。
今回は赤玉土を使って通気性を良くしましたが、これも問題がない訳ではありません。赤玉土は時間経過と共に崩れていき、最後は土になっちゃいます。そうすると通気性は悪くなりますよね。
何年も植え替えをしない予定ならば、硬化させた赤玉土を使った方がいいです。ただ、どのホームセンターでも置いているという訳ではないのが難点ですね。
こういう場合は、軽石を使うのもひとつの手ですよ。保水力がグッと下がるので、夏場の管理が大変にはなりますが‥(^^;)
育てている地域や環境、木の大きさなどで条件も異なるので、絶対これ!というものはありません。
例えば、この木を購入した時には背丈が15cmと小さな苗でした。もちろん根の張りも弱いです。これを育てるには水切れよりは過湿が心配な状況と判断したため、今回ご紹介した培養土より砂の量を多くして植え付けました。
そして今回の植え替えでは、根っこが元気よく成長していたので、保水力も考慮して用意したという訳です。
ここは数字的に覚えるというよりは感覚的に身につけるといった感じです。
最初はスタンダードな方法で管理して、様子を見ながら最適な育て方を見つけていくしかないのですね。
相手はしゃべってくれないので、注意深く観察しながら頑張りましょうね。
それではまた(^.^)/~~~
おわり