~ The Diary of Fairy~

レモン 【精油のプロフィール】

ご注意)精油は医薬品ではありません。以下の記載内容は自然療法上語られている内容であり、効果を保証するものではありません。よくご理解いただいた上でご利用ください。また、病気の時は医師の診察を受け、適切な治療を行ってください。
精油名 レモン
学名 Citrus limon
科名 ミカン科
利用部位 果皮
抽出方法 圧搾法
主産国 イタリア
禁忌 高濃度で使用すると皮膚刺激の可能性あり
香りの特徴 レモンの香り
主な成分 モノテルペン炭化水素類:リモネン(66.6%)、βピネン(12%)、ɤテルピネン(8%)、サビネン(1.7%)ミルセン(1.4%)
テルペン系アルデヒド類:ネラール(1.1%)
特徴微量成分 ラクトン類:α-trans-ベルガモテン(0.27%)
Elève 価格(税込) 5ml 1,430円 / 10ml 2,640円

*主産地および主成分は時期により変わることがあります。

主成分特性

リモネン      ―鎮静、覚醒、血流増加、代謝促進、腸蠕動運動活性、肝臓強壮、腎臓機能促進、脂肪溶解、抗がん、育毛
βピネン        ―抗炎症、抗菌、抗ウィルス、うっ滞除去、免疫向上
ɤテルピネン
    ―うっ滞除去、静脈強壮
サビネン        ―抗炎症、うっ滞除去
ミルセン        ―鎮静、筋肉弛緩、抗がん、肝臓刺激
ネラール        ―鎮静、抗菌、抗ウィルス、抗真菌、抗ヒスタミン、抗がん
α-trans-ベルガモテン 光毒性

体に ~For physical Health~

肩こり、腰痛、筋肉痛、冷え、記憶力低下、認知機能低下、膨満感、消化不良、食欲不振、便秘、下痢、腸内ガス、むくみ、高血圧
血管を拡張して血流を増加させる働きをするため、肩こり、腰痛など筋肉を温めて緩めると改善する不調に向いている。冷え、むくみ、高血圧にもよい。また、脳内の血流増加作用や中枢神経刺激作用があるため、集中力を高めたり記憶力や認知機能を改善するという研究発表がされている。
胃腸、肝臓、腎臓の働きを助けるため、胃腸の不調や、むくみ、肥満といった代謝不良による不調を改善する。

心に ~For mental Health~

ストレス、落ち込み、うつ状態、動揺、不安、興奮、イライラ、怒り、注意散漫
心に負荷が掛かりすぎて気持ちが塞いでしまったときに、切り替えをして前向きになる力を与える。
ストレスなどで緊張が続いてイライラや不安が治まらないときに、乱れた自律神経のバランスをとって落ち着きを取り戻す助けとなる。

その他 ~Another effect~

薄毛、男性型脱毛症、変異細胞増殖抑制、にきび、皮脂過多、空気清浄、免疫強化
育毛作用、抗菌作用、脂肪溶解作用があるので、頭皮を清潔に保って発毛するための環境を整えるのによい。にきびや吹き出物があるお肌を清潔に保つにも役立つ。
細胞の変異によって発生するがん細胞を抑制する働きがあるとされている。
殺菌作用がとても強く免疫強化作用もあるため、芳香浴に用いることで空気清浄や風邪予防に役立つ。

  • レモン精油で注意が必要なのは光毒性です。フロクマリンの一種であるベルガモテンの作用ですね。
    光毒性を示す成分は、紫外線を吸収する作用があるのが特徴で、皮膚の上で紫外線を集めてしまうのです。その結果、塗布した皮膚が火傷のような症状を起こすことがあります。痛みが出なくてもシミの原因にもなるので、塗布後は紫外線を避けましょう。
    どのくらいの時間?かというと、これがいろいろ言われていて一定ではないのですが💦…少なくとも5~6時間は避けた方がいいですね。
    ベルガモット、ライムなどが最も気をつけなければならない精油ですが、レモンも注意が必要です。
  • レモンの主成分はモノテルペン炭化水素類です。モノテルペンのグループは非常に酸化しやすい成分で、酸化することで皮膚刺激が起こりやすくなります。
    精油の使用期限というのは目安です。日向に置くなど保存方法によって使える期限が変わってしまいますよ。特に柑橘系など酸化しやすい精油は開封したらなるべく早く使い切りましょうね。
  • リモネンの特徴的な作用にアセチルコリンエステラーゼ(Ach-E)活性抑制があります。
    アセチルコリンは、筋肉の収縮や興奮、記憶や認知を司る海馬の働き、血圧や脈拍などの生命活動に関与する物質です。これが不足すると運動障害、内臓機能障害、記憶障害などが起こるのですね。
    Ach-Eは、このアセチルコリンを分解する酵素です。今から寝るよ~とか頭にきて血が上った!なんてときに鎮静させるありがたい働きなのですが、シャキ!っと活動しなきゃいけない時に分解されちゃうと💦ヤバいことになりますよね(^^;
    リモネンには、この分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを弱める作用があるのです。
    この作用からリモネンには、覚醒、腸、肝臓、腎臓の活性化、血流増加、代謝促進などの各作用があると言われるのですね。
  • リモネンのもう一つの特徴的な作用は5α-リダクターゼ抑制です。
    5α-リダクターゼは酵素の一種で、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する働きがあります。
    このDHTが頭皮の毛乳頭部にある男性ホルモン受容体に結合すると、『毛を生やすなよ~!』という指令が出ちゃうんです💦いわゆる薄毛、脱毛の原因のひとつですね(._.)
    ちなみに、頭皮のこの受容体は前頭部や頭頂部に集中して存在します。なんか💦あれ?……ご想像の通りです
    リモネンには、この還元酵素である5α-リダクターゼの働きを弱める作用があるのです。
    この作用からリモネンには育毛作用があると言われるのですね。
    それから、このDHTが前立腺の男性ホルモン受容体に結合すると『細胞を増やせ~!』という指令が出て、前立腺肥大や前立腺がんの原因になることもあります。男性にとっては楽観できないホルモンです(-“-)

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