コモンセージ(Salvia officinalis)は耐寒性の強い常緑小低木です。
とはいえ、岡谷のような極寒地では冬の間は常緑とは言い難いヘロヘロな姿になりますけどね。
コモンセージの剪定は育てる目的によって時期が違います。
お花を楽しみたい場合 →→ 春先には剪定せず、花期後に強剪定をする
葉っぱの収穫をする場合 →→ 春先に強剪定をした後、伸びてくる枝を定期的に切り取る
これが通常の育て方ですね。
コモンセージは、剪定しないと新芽がでないとか、木が弱るといったことはありません。
ただし、放置すると、木化がどんどん進み、根元はつるっとした幹だけ!葉っぱは先っぽだけ!という姿になりますね(^^;
私は毎年3月下旬~4月上旬に強剪定を行っています。そしてお花が終わった頃に、花穂の摘み取りと、簡単な剪定を行います。
私の場合、収穫をするという目的はないのですが、植えてある場所の都合で大きくできないのです。
そんなことから春先に強剪定してコンパクトに育てています。
さて、昨年のことですが、『剪定した後に育ってきた枝と剪定しない枝では、花期が違うのだろうか?』
という以前からの疑問を解消しようと1本だけ剪定せずに観察をしました。
結果は「大差なし」でした。剪定しなかった枝の方が4~5日早かったかな…程度です。
そして今年は『これ、剪定しなかったらどんなことになるんだろう?』と思っちゃった訳です。
植えてから7年になるので、株はかなり立派に育ってきています。剪定なしで育てたのは5年前までです。
回りの弊害を考えるのは後回しにしてやっちゃいましたよ!
今日は、その結果をお伝えすることにしましょう。
昨年と今年の比較
これは昨年4月30日の姿です。
根元付近から芽吹いてきた芽だけを残して強剪定してあります。
1本切らずに残した枝は写っていませんね。枝先は写っている長さの倍くらい上です。
これは今年の4月30日の姿です。
手前の鉢植えがジャマで見づらいですが、昨年花期後に花穂を切り取ったままです。
これは昨年5月25日の姿です。
左の端でお花を咲かせているのが1本残した枝です。
剪定した場所はモコモコ茂っていますね。そしてその高さで花穂を出しています。
これが今年5月28日の姿です。
すごいボリューム!見事に咲きましたね。立派な木に育ったもんだ(^^♪
剪定した後で伸びてきた枝には1~3本程度の花穂がつきますが、剪定せずに残した枝からは10本前後の花穂がつくんですね!!
ということで、剪定しないで育てると、花穂の本数もすごく増えてお庭もにぎやかで素敵!!
…は比較してみないでも分かるよね(-_-) まぁ、株自体が元気に成長していることが分かったのでいいかな。
剪定するか?しないか?
問題は、後回しにした周囲の弊害だ…
ウッドデッキの上に50cmもはみ出しています。
植物が覆いかぶさったままだと、湿気で木材が傷んできます。写真でも濡れているのが分かりますよね。
ただでさえボロくなってきているのにこれはヤバいです
これが、毎年強剪定をしている第一の理由なんですわ(-_-;)
そして…
右側の枝!完全にカレンデュラの領地侵犯です。覆いかぶさっちゃって全く日が当たらない株もあります。
その奥にあるオレガノの方まで伸びているので、姿が見えなくなっちゃってますよ。
ということで、この狭~~い場所で育てている私は、来年春にはまた強剪定することにします。
その前に、花期が終わったら、弊害を起こしている枝を切ることにしましょう
まとめ
コモンセージに限ったことではありませんが、木は大きくなった方が見応えがあっていいですよね。
十分なゆとりをもった環境で育てるのが理想ですが、なかなかそうもいかないことも多いです。
ありがたいことに、コモンセージはすごい強剪定をしても、その範囲で十分楽しませてくれます。
剪定せずに放置してきた株であっても、その段階からでも剪定可能です。そして、また元気に育ってくれます。
この写真の中央下寄りにある、葉っぱが密集した部分が、寒い冬を乗り越えた枝先です。
そして、春に剪定しなかったので、ここから花穂がたくさん出ました。
今年は何となく生きているような?感じで残っていますが、年によっては全部落葉します。
剪定した場合は、もちろんこの部分はなくなっていて、株元から伸びてきた枝先に花穂を出します。
どちらでもお花は咲いてくれますが、やはり剪定しない方がたくさん咲きますね。
広い場所が確保できれば、毎年豪華な花盛りを楽しめるってことですね。
……御殿に住んで優雅に楽しみたいものデス。
なんて夢を語っても仕方ないので、うちの環境に合った育て方をしますかね(^_^;)
豪邸にお住いの方には参考にもならない、コモンセージの育て方のお話でした
おわり