パッションフラワー(Passiflora incarnata)はトケイソウの一種で、薬草として親しまれています。
トケイソウの中では耐寒性が最も強いと言われており、-15℃程度までは耐えてくれるそうです。
私も地植えしていますが、毎年芽を出してくれています。冬は地中の根っこだけになっちゃいますけどね
ただ、やはり鉢植えにしているものは、外に置いたままでは枯れてしまうため、寒い時期は室内に取り込む必要がありますね。
4月も中旬となり、いよいよ屋外へと移動したときに、何本か出ていた芽を使って挿し木をしました。
その挿し木が発根して本植えするまでの観察をしました。
*挿し木の方法はこちらをご覧ください。
成長記録
4月16日(挿し木をした日)
5月6日(20日目)
その他の大きな変化はありません。
5月26日(40日目)
6月15日(60日目)
まだ弱々しいのですが、室内に冷房を入れ始めたため、5日前に庭での管理へと変えましたよ。
7月5日(80日目)
ツルはまだ出ていませんが、鉢底の水切り穴から根っこが飛び出し始めたので、赤玉土での育成は終わにすることにしました。
培養土への植え替え(鉢植え)
パッションフラワーは有機質たっぷりで水はけの良い土を好みます。
元肥入りの草花の培養土などをそのまま使っても大丈夫です。
私は、花と野菜の培養土(元肥入り)8:赤玉土(中玉)2
で用意しました。
まだ小さい鉢に植えるということもあり、水はけというよりは日中の水切れの方が心配です。そうはいっても夏以外の管理も考えると、根っこ周辺の通気性は保った方がいいので、赤玉土を混ぜています。
赤玉土は、通気性と保水力を高めてくれます。
置く場所や植木鉢の大きさによっては、砂や軽石などを混ぜ込んで水はけを良くしてあげるといいですね。
今回は、挿し木した時から新たに6枚の葉っぱが育っています。背丈は2倍にはなっていません。
その程度の成長で、根っこはこんな状態です。
根っこが傷まないようにシャワーの水圧で落としましたよ。
バケツに水を入れて、その中にジャブンと入れてそっと落としてもいいですね。
立派に発根していますね。これなら元気に育ってくれるでしょう。
そうしたら、写真のように植え付けの高さなど位置を想像して持ち、そこへ残りの培養土を入れていきます。
たっぷりの水をあげて、1週間くらいは日陰で様子を見ながら育てていきましょう。
根っこをいじられてパッションフラワーも疲れていますからね。
まとめ
パッションフラワーはとても生命力の高い植物です。挿し木の成功率も高いですね。
今回は鉢植えにしましたが、このタイミングで地植えにすることもできます。ただし、まだ幼い苗状態なので、冬の間は藁で囲うなどの対策が必要になります。1年は鉢植えで管理して次年に植え付ける方がいいかもしれません。
地植えの利点はたくさんありますが、なんといっても枝数を制限しなくても良いという所です。パッションフラワーは1本の枝に15~20個のお花を咲かせます。すなわち、枝数が多い程たくさんのお花を長い間楽しめるということになりますね。
それから、2年程育てた株は特別な冬囲いをしなくても、春になればちゃんと芽を出してくれますよ。
鉢植えの場合、枝数を無制限に育てると枝が長くならずに花数も少なくなってしまいます。そして、冬は屋内で管理しなければならないので、手間がかかりますよね。
そうはいっても、鉢植えで育てなければならない場合もあるでしょう。
鉢植えで育てる場合の注意点をまとめました。参考にしてみてくださいね。
○土が常にジメジメしていると根っこが腐るので、表面が乾いたらたっぷりの水をあげる。
○鉢植えからたくさんの枝を育てると、1本の長さが短くなる。2~3本に留める方がよい。
○日当たりの悪い場所で育てると花芽がつかない。
○西日が当たるような場所でも元気に育つ。
○極寒地では、冬の間は屋内で管理する。
○2年に1回程度は土の入れ替えをする。
○成長が悪くなった場合は適時液肥を与える。
育てる環境も事情によって変わりますが、とにかく日当たりの良い場所で元気に育ててあげてくださいね。
今後の成長状態は、また後日お知らせしまーす
おわり