日焼けをすると赤くなったり黒くなったりと💦とにかく目に見える症状ばかりに注目しがちですよね。これは皮膚の表面、すなわち表皮の変化です。
でも、日焼けで傷ついているのは表皮だけではありません。その下にある真皮にも深刻なダメージがおよび、やがてシワ、たるみ・・・ヤバいヤバい
急いでケアしましょう
ということで、今日は日焼けによってダメージを受けたお肌に起こる、シワやたるみなど、いわゆる老化肌対策の美容オイルを作りましょう。
ベットに入る前に使う、睡眠中美肌作りオイルです(^^)v
アロマテラピーで使う精油にはたくさんの種類があり、目的によって使い分けます。
日焼け肌に良さそうな精油は以前の記事でまとめてあります。興味のある方はご覧くださいね。
〈関連記事〉 日焼けした肌に必要な精油成分を考える 【精油成分の作用】
目次
- 日焼けで起こる真皮の変化
- 基材について
- 精油を選ぶ
- 用意するもの
- 作り方
- 使い方
- まとめ
日焼けで起こる真皮の変化
まず始めに、なぜ真皮のケアが必要なのか?を簡単に書いておきますね。
日焼けによるダメージは紫外線によって起こります。地上に届く紫外線はA波とB波があり、真皮のダメージはA波によるものです。A波はガラスも透過するので室内であっても日焼けする可能性はあるんですね。
真皮は肌の弾力やハリを保つための構造がある場所です。コラーゲン(繊維タンパク質)と弾性繊維が網状になっていて、その間にエラスチンやヒアルロン酸などがあります。
バネ構造の中に液体が入っているような様子を想像してくださいね。
このコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を産出しているのが真皮繊維芽細胞です。
それぞれの役割を書き出してみましょう。
○真皮繊維芽細胞 → コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生成する
○コラーゲン → お肌の強度を保ってハリを与える
○エラスチン → お肌の弾力を保つ
○ヒアルロン酸 → 潤いを保って瑞々しいお肌を作る
○弾性繊維 → コラーゲンと共にお肌のバネ構造を作る
紫外線A波はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を破壊します。更にこれらを生成している真皮繊維芽細胞まで壊します!これはえらいこっちゃです!!
しかしこれより大変なのが、弾性繊維も壊しちゃうことです。弾性繊維はバネの骨組みです。弾力やハリの土台です。
この弾性繊維は代謝が遅く、老化と共に劣化して再生されないのです。この部分の研究は今でも続けられており、未だ決定打は生まれていません。
自力で再生するのが難しい部分が壊れると……?まずいことになりますね(>_<)
真皮のダメージをほったらかしておくと、長い時間をかけて深~いシワやたるみを生むということです!
ちなみにB波は真皮まで到達しませんが表皮への深刻なダメージを与えます。炎症を起こしてほてりやヒリヒリ、かゆみなどなど、主に日焼け直後に悩まされる症状ですね。
- 真皮繊維芽細胞が減少すると、真皮幹細胞が分化や分裂を繰り返して新しい真皮繊維芽細胞を生成します。この細胞増殖を活発にすることで、結果的にコラーゲンなどの大切な成分を作りだす力が回復していきます。
弾性繊維については自力でどうにかできる問題ではないので💦日焼け防止を心がけるしかありません - 真皮繊維芽細胞の活性化に関与するのが成長ホルモンです。成長ホルモンは睡眠中、特に入眠から3時間までの間に深い眠りが得られた時に分泌量が増加します。質の良い睡眠はとっても大切ですね。
成長ホルモンの分泌量は10代がピークで、その後どんどん減少します💦…年齢を重ねるごとにお肌のハリやつやがダウンするのは、こういった原理です(ーー;)
基材について
精油は植物から抽出した非常に濃度が高い物質なので、使用するためには何かで希釈する必要があります。その希釈に使うものを基材と呼びます。
この基材の違いにより、ローションになったり、クリームになったりするんですね。
今回作るのは、ダメージを受けた真皮の元気を取り戻すためのアイテムです。
お肌の健康を保つための大前提は保湿です。お肌のバリア機能である皮脂膜を強化して水分を保つようにするためには、水性成分より脂性成分が適しています。
ということで、今回は植物油を使いましょう!キャリアオイルそのものですね。
キャリアオイルは、そもそも精油成分を真皮に運ぶための”キャリア”オイルという意味です。角質層に浸透して真皮へと到達します。今回の目的に適していますよね。
キャリアオイルはその含有成分の違いで適性がありますが、ベタベタする、さらっと使えるなどの使用感も違うので、そこまで拘らずに好みのものを選んでもいいと思います。
一応、今回の目的に適した種類を書いておきます。
まず挙がるのはアルガンオイルでしょう。
アルガンオイルにはビタミンEがたくさん含まれていて美容オイルとして注目されています。保湿、皮脂の酸化抑制、血行促進、新陳代謝活性などの効果でお肌の老化を予防します。また、メラニン色素の沈着抑制、日焼け防止、炎症を抑える作用もあります。
少し酸化が早いので、3カ月くらいで使い切りましょう。
次に挙がるのはローズヒップオイルです。
ローズヒップオイルは、ビタミンCが豊富でビタミンB、ビタミンEが含まれています。皮膚細胞の再生を促して、シミ、しわ、などを目立たなくするのによいとされています。
また、日焼けで炎症のあるときやセルライトのケアにも使われます。
ビタミンCもオイル自体も酸化が早いのが難点です。酸化しにくいオイルに10%位を混ぜて使うといいでしょう。そして、少量ずつ購入するのがコツですよ!
そしてコメヌカオイルもよく使われます。
コメヌカオイルはビタミンEを含んでいて、抗酸化作用、活性酸素除去、血行促進などの効果でお肌の老化を予防します。保湿効果、お肌を柔らかくする効果、メラニン産生抑制効果も期待できます。
少し酸化が早いので、3カ月くらいで使い切りましょう。
今回は、アルガンオイルを使います。
ホホバオイルやオリーブスクワランなど、サラッとした使用感のオイルを選ぶのも手ですね。保湿力や浸透性も良くて酸化しにくいので使いやすいオイルです。
化粧品などに含まれている成分は、ビタミンC誘導体という形で浸透させて、体内でビタミンCに戻るというものです。
次のページは[精油を選ぶ]です!