~ The Diary of Fairy~

キサンタンガムでアルコールジェルは作れるのか? 【精油の使い方】

風邪やインフルエンザが心配な季節には特に活躍するアルコールジェル!
最近ではドラックストアでも普通に購入できるようになったので便利ですね。

このアルコールジェルは手作りすることもできますよ。
しかし!問題があります。
増粘剤であるキサンタンガムは親水性に優れている物質なので、水を使って作るジェルは簡単にできるのですが、アルコールには溶けないのです。
単純に消毒用エタノールを持ってきてキサンタンガムを入れてもジェルにはならないってことです(._.)

厳密に言うと、消毒用エタノールは水と混ざった液体なので、絶対に混ざらないとは断言できない……けれどできないなぁ。
無水アルコールとなると、これは無理ですわ。

キサンタンガムではなくて他の増粘剤を入れればできるのですが、簡単に手に入るものでもありませんね。

ということで、今日はアルコール濃度を下げてキサンタンガムで作る方法をご紹介します。
その前に、消毒用アルコールって?無水アルコールって?といった所を軽く説明してから始めましょう

エタノールについて

私たちがドラックストアで目にするエタノールには大きく分けて2種類あります。
無水エタノール消毒用エタノールですね。

無水エタノールというのはエタノールが99.5vol%の液体です。
消毒用エタノールというのはエタノールが76.9~81.4vol%の液体です。残りは水ですね

エタノールを消毒用として使う場合、殺菌力が最も高いのは70wt%と言われています。体積に換算すると80vol%弱ですね。それを超えると逆に殺菌力が下がってしまうのです。
ということで、消毒用エタノールは殺菌力を高めるために水と混ぜて濃度を調整したものなんですね。

この消毒用エタノールを購入しようとすると、何だか価格の違うものがあることに気づくと思います。
消毒用エタノールの横に並んでいる消毒用エタノールIPってヤツです。
消毒用エタノールは第3類医薬品で酒税がかかります。消毒用エタノールIPはイソプロパノールという物質を添加することで指定医薬部外品という分類になり、酒税がかからないようになったものです。
エタノールの含有量はどちらも同じなので、手指の消毒やお掃除に使うにはなんら問題はないですね。

エタノール濃度が低いジェルは役に立つのか?

エタノール消毒が有効な細菌やウイルスに対する殺菌力は、70wt%が最大で、40wt%~80wt%での死滅時間が5分以内といわれています。
今回は『アルコールにキサンタンガムは混ざらない』という事情から水を多くする必要があり、結果アルコール濃度を約45wt%(50vol%)まで下げることになります。
この濃度は『作用時間を延長すれば可能』という濃度です。全部やっつけるには時間がかかるという意味ですね。効果がないという意味ではないそうです。
しかし💦手を広げて放置しておくって訳にもいかないですよねぇ(._.)

そこで抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用の強いティートゥリーを併用することにしましょう。
エタノールは菌やウイルスを覆っている脂質を壊すことで死滅させます。ティートゥリーは菌やウィルスを不活性化させる精油です。
エタノールでやっつけられなかったヤツをティートゥリーが能無しにするってイメージですね

エタノールなどの使用濃度

エタノールはなるべく高濃度を保ちたい!でも高すぎると混ざらない…
ということで、ちゃんと混ざって効果もそこそこという50vol%で作ることにしましょう。

精油の使用量ですが、本来アロマテラピーでは1%濃度を推奨していますが、今回は5%濃度で作ります。
ティートゥリーは真正ラベンダーと並んで、皮膚刺激が最も少ない精油のひとつとして知られています。原液利用ができるとされてきましたが、近年になって『やっぱり刺激を感じる人もいるから希釈した方がいいですよ』と言われ始めた精油です。そういった精油ですので一般的な推奨値より多めに使います。

更に今回はグリセリンも入れます。
エタノールは菌やウィルスの脂質を壊しますが、同時に私たちの皮脂も除去してしまいます。肌を守るために、保湿効果のあるグリセリンも入れておくということです。
グリセリンは濃度が高すぎると逆に乾燥させてしまう成分で、その境目が5%です。ということで、100ml中に5ml添加することになります。

精油入りアルコールジェルの作り方

≪用意するもの≫

○キサンタンガム   0.7g
○無水エタノール 50ml
○精製水     40ml
○グリセリン    5ml
○ティートゥリー精油 5ml
○デジタルスケール(0.1gが量れるもの)
○計量カップ
*グリセリンはスポイトで計量してもいいですね。
○攪拌用スプーン
○ポンプ容器(100mlが入るもの)


≪作り方≫
作業を始める前に、換気扇を回すなどして作業環境を整えましょう!アルコールはすぐに気化するので具合が悪くなるといけませんからね(ーー;)
マスクは……あまり役に立たないと思います。エタノールの分子はとっても小さいので素通りしちゃいます💦
それから引火性が高いので火気厳禁です。

精製水とキサンタンガムを計量したら、精製水の中にキサンタンガムを入れましょう。
これを混ぜていくのですが、すごいダマになります!そこを頑張ります!!
竹串などを使ってこそげ落としたり、器に押し付けながら白い塊をつぶしていきますよ。
水でジェルを作る場合は、多少ダマが残っていても最終的に均一なジェルにすることができるのですが、今回はたくさんアルコールが入るので、この段階でしっかりと混ぜる必要があります。
ダマがなくなるまで頑張りましょう。
疲れたときは少し休憩してみてください。時間と共にダマが水分を吸って潰しやすくなります(^^)/
ダマがなくなったら、そこへグリセリン、ティートゥリー精油、無水エタノールを追加してよく混ぜます。
エタノールが分離していなくて滑らかなジェルになったら出来上がりです。
ポンプ容器に移して、ジェルの名前、入れた材料、作成日などを書いて完成(^^)v

まとめ

手指の消毒用アルコールは液体のものとジェルのものがありますよね。
液体タイプは速乾性に優れているので、さっぱりと使えてお料理中などすぐに次の行動をしたい場合などにも便利です。
ジェルタイプは飛び散らずにまんべんなく塗布することができて作用時間も長くなりますが、しばらくペタペタ感が残ります。

使い勝手の好みで分かれる部分でもありますが、作用時間に差があるということも重要です。皮膚表面に留まる時間が5秒違うだけで殺菌率は格段に違ってきます。
これは、対象の細菌やウイルスの種類によっても違うので『○○秒なら完璧!』などとは言えないのですが、エタノール濃度が十分でない場合には重要になってきますね。

また、お肌の状態は個人差があるので、アルコールが使えない場合もあるでしょう。
そんな時はエタノールを使わずに精製水90ml、ティートゥリー5ml、グリセリン5mlでジェルを作ってみましょう。

お部屋のお掃除に使うならグリセリンなしで作りますよ。
体の状態や目的に合わせて応用できるのも手作りの利点ですね。

いずれにしても、手指の消毒さえすれば安心ということではありませんので、『何が必要なのか』をしっかりと見極めて上手に取り入れてくださいね。

そうそう!エタノール濃度は、今回ご紹介した50vol%なら大抵成功します。少し上げても作れまが、失敗することもあります
その辺はご自身で調整してくださいね。

それでは、また( ^^) _U~~

おわり

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